キャラクター弁当




「桜井君、それ、キャラ弁!?」
私は教室で少々大声をあげてしまった。
いつもなら、おしとやかに過ごしている私だが
アニメにはめがない。キャラが変わってしまうのである。


「あぁ、はい!
 すみません、キャラ弁です! すみません!」
隣のクラスの桜井君は謝りつつ言った。


「わぁ、器用だね。
 私こういうの苦手でさー。羨ましいよ、まったく」

「いえいえ、僕はこれくらいしかできなくて……。
 すみません!」

「謝らなくて良いからね?」
私は言った。
にしても、上手すぎる。
食べるのが勿体ないぐらいだ。


「ねぇ、桜井君!
 今度私にキャラ弁の作り方教えてよ。
 あ、隣のクラスで知らないと思うけど……」

「いえ、知ってます! 
 よく廊下でみかけるので……すみません! 見ててすみません!」

「嘘、私の事知っててくれたの!?
 嬉しい! じゃあ、宜しくね。
 あ、携帯番号は……ゴメン、さつきに聞いてくれるかな?」

「あぁ、はい! 分かりました!
 すみません」

「うん、じゃあね。
 桜井君」
私はそういうと、教室から出て行った。
どんなキャラ弁を教えてもらおうかなー!

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