犯罪行為

バッと私の机の上に私が写っている写真を出す彼。一枚一枚確認するが、どれも記憶にない写真であった。ザッと見て40枚以上はあるだろう。私は彼に、これ何? と問いかけると、彼は、ついな、と照れて言っていた。おい、部活はどうしたんだ。

「ついって……凄いたくさんあるよね?」
「そうか? そんなにないと思うが……」
「あなたの部屋によ」
「む、ばれていたか」
彼は悔しそうに言う。いや、性格上そうかなーって思っただけだし。図星とは思わなかった。正直、ビビっている。

「何でこういうことしたの?」
「最近、部活で彩花と居れなかったからな。気分だけでも味わえたらと」
「弟さんに見つかったんじゃないの?」
「あぁ、笑顔で、大丈夫か? って言われた」
「それ、ひかれてるんだよ」
そうだったのか、と彼は言う。弟さんもさぞかし兄に絶望しただろう。兄をしたってます感がある弟君だからな……絶対絶望してるだろう。

「でも、大丈夫だ。彩花の写真はあと、家に何十枚しかないからな」
「いや、結構ありますよね?」
写真撮られてたとか、何で分からなかったんだろうか。彼が居たらすぐ気づく自信が私にはあった。何せ、彼にはオーラがあるのだ。そんなオーラを私が感じないはずがないのだ。

「まぁ、良いじゃないか」
「良くない!」
マイカメラも買ったんだぞ、と誇らしげに言う彼。もう恥ずかしくてしょうがない。こんな人じゃなかったのに……誰の影響なのだろうか。そして、何故、彼を皆止めなかったのだろうか。本当、野球部は謎だ。


。。
確かに恋だった 様から。
変態に恋されてしまいました5題  の2 でした。

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