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「ちょっと、まーた、多田野君と衝突したんだって!?
 鳴、本当、兄貴にかついれてもらう?」

「やっちゃえー。彩花ー」

「カルロスに同意」

「おーい! そこの二人!!
 便乗してんじゃねーよ」
多田野君が先ほど、鳴と衝突した。
そして、多田野君は涙目になって作戦を練り直しに行った。


「だって、俺、先輩だしっ
 エースだし。雅さんも俺の意見に同意してくれるよ!」

「どーかなー。
 可愛い妹がこうやって言ってるんだよ?
 こっちの味方してくれるよ」

「え、どこ? 可愛い妹ってー」

「ココですー!」

「え? どこどこー」
鳴はきょろきょろさせていう。
ちくしょう、こいつ、ウザい。

「はぁ、俺ら先行ってるからな」
カルロスは言うと、勝之と一緒に出て行ってしまった。
でも、今はそんなのに構っている暇はない。

「むー、めーい?」

「んだよ」

「……私、多田野君が好きだもん!」

「はぁ!? 意味分からねぇ。
 彩花は彼女だろ?」

「誰の?」

「お、おいらの!
 いくら彩花でも、言って良いことと悪いことがあるんだけど!」
鳴はそう言った。
声が1トーン低かった。ヤバ、怒らせた。


「ん」
少し唇が触れるキス。
鳴は後ろにあるベンチに座った。


「今度言ったら、ただじゃおかないから」

「う、うん……ゴメン」

「分かればよし!」
本当、こいつは……。
王様気取りだな!!!
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