カノジョのすべきこと。
「あ、透!」
家庭科室から友達と出れば、透たちが居た。
いつもの野球メンバーだ。
「ん? 彩花か。どうしたんだ?」
いつも通り、優しく迎えてくれる透。
ゴメンね、結城君たちと喋っているのに……。
「あれ、彩花さんじゃないッスか。
どーしたんですか?」
透の後ろからヒョッコリ顔を出す……えーっと、あ、御幸君。
メガネで覚えました。
「えへへ、透!
私ねコンビニでは売ってない大きいプリン作ったの。
良ければ……お昼食べて?」
私の両手が隠れるぐらいの大きな袋。
透は嬉しそうにうがと一言言った。
「おーい、俺らにはねぇのかよー」
「あ、伊佐敷。
当たり前でしょー。だって、透は私の彼氏だもんっ」
じゃあね、部活頑張ってねー。私は透にそう言うと、
周りの野球部にも言って、友達の元へと駆けた。
私の彼氏は、可愛い人です。
(増子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!見せつけやがって)
(お前の彼女は凄い大胆だな)
(あぁ、つい最近からな)