男の宿命

好きならこっちからアタックしろ! 純に言われた一言だ。
そんな事を言われても、自分はずっと野球漬けの日々だったからそんな事は出来ない、と返したら純に怒られた。
アタックとかどうやればいいか分からなかったから、取り敢えず頭を撫でてみた。

「あの、結城くん? これは何かな?」
「……アタックだ」
「アタック? 野球の?珍しい練習法だね」
「いや、違うが」
じゃ、なんの練習? と聞かれた。そんなに俺は 練習というイメージが強いのだろうか。

「恋の練習だ」
「へぇ、じゃあ私も練習しよっかな」
そう言って、彼女は俺に抱き付いて来た。むむ、いっきに顔が熱くなった。彼女は俺の中に顔をうずめているままだった。その行動が愛おしくて、俺はついつい彼女の背中に腕をまわしてしまった。彼女は、えへへ、と笑った。俺もつられて笑う。

「これは、両想いって事ですかな? 結城君」
「む、これは両思いだな」
こうして、一組ができあがりました。
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