妄想は自由です

「彩花ってよー、絶対俺の事好きだよなー」
「……お前、目大丈夫か?」
ボーッと彩花の方を見ていると、彩花もこちらを向いて目が合う。そして逸らされる。きっとテレカクシなのだろう。あぁー、可愛い。

「お前、嫌われてるってわかんねぇのか?」
「はぁー。これだから元ヤンは……」
「うるせぇ」
絶対そうに決まってる、俺は確信しているのだ。なにせ、夢の中で彩花が俺に対して、一也くーんなんて言いながら抱き付いて来たのだから。その話をすると、倉持は
ハハッ、そうかよ……、と言って席を立って教室を出て行った。大方、ゾノの所にでも行ったのだろう。副キャプテンも大変だ。
お、さすが足の速い倉持選手。もう帰ってきやがった。ゾノも一緒のようだ。

「宮本、ちょっとええか?」
「え、あ、前園君……うん、良いよ」
ニッコリと笑う。ゾノは彩花に何か喋っている。そして、こちらを見て、首を振った。すると、二人は別れた。つまりはこういう事であろう。
俺に興味があるのか、無いのかと聞けば、彩花は言うのだ。「ううん、好きだよ」と。するとゾノはそうか、と言って教室を出て行った。
どうだ、俺って頭良いーっ!

「あぁ、俺って愛されてるな……」
「お前、あの宮本の顔を見てまだいうか」
「ハッハッハ! 倉持はヤキモチ焼きだなー」
「……妄想は自由ってか」
倉持の言葉を聞いた瞬間、こちらを彩花がみた。ほら、やっぱり愛されてる!



(興味ないけど……あ、そういえば御幸君って攻め? 受け?)
(……宮本?)
主人公ちゃんは、隠れ腐女子だったりして……?



Theme 様から。
妄想お題 でした。
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