ベットの下の夢

「んじゃ、飲み物持ってくっから」
ガチャンと音をたてて、扉を閉めた。私はそれを合図にベットの下を見る。なんとそこには、野球の雑誌、ゲームの雑誌、しかなかった。私は期待外れな彼に、舌打ちをして、ベットの上に座る。彼の事だ、もっと他の所に隠しているはずだ。どこだ……。これはやはり、直接聞かなければならないのか。いや、駄目だ。それではミッションがクリアされたことにはならない。

「……何してんだ?」
「速ぇよ!!」
私がそう言うと、何がだよ、と笑っている彼。その手には乗らないぞ。私は、彼に手渡しで貰ったジュースを飲む。あ、美味しい。

「ねぇ、洋一……エロ本どこに隠してるの?」
「は?」
意外な返答だった。彼の事だから、もっと、動揺するかと思った。表情も変だし。同様してるようには見えなかった。クソ、こいつ、面白みがない……。ゾノとかだったら動揺するだろうなぁ、なんて考えながら洋一を再度見る。

「見たいのか? あったかなー。御幸が置いて行った奴あんだよ……。あれ、捨てちまったんだっけ?」
「興味ないの?」
「当たり前だろー。俺には彩花が居るし」
サラッと言われた一言に、私は顔を赤くした。何赤くしてんだよ、とからかわれたので、うっさい、と一言言う。ヒャハハと、笑われて私はものすごく恥ずかしくなった。

「っつーことで、いい?」
「え、あ、いや……」
もう、エロ本を探すのはやめにしよう、そう誓ったとある休日の昼であった。

。。
確かに恋だった 様から。
べたな展開に挑戦する5題(自宅付近編)の3 でした。
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