以心伝心? いや、阿吽の呼吸

部活中。

「彩花」

「はい、タオル」


教室で。

「彩花……」

「あ、もうしょうがないなー。
 はい、パンあげる」


放課後に。

「彩花!」

「あ、大丈夫だよ。
 今日は一人で帰れる」



「はぁ? 何言ってんの」
白河は言った。

「だって、宮本さ名前言われただけで言いたいこと分かっちゃうじゃん。
 宇宙人じゃね!?」

「鳴、頭いかれた?」

「元々じゃね?」

「あぁ、カルロス……だな」
白河とカルロスの声に、怒る成宮。



「まぁ、でも凄いと思うな。
 俺も最初、こいつらなんだ?って思った」
カルロスは言った。

「長年一緒に居たらそうなる」

「夫婦か!」

「遅かれ早かれ、そうなるよ」
白河は自信満々に言っていた。



「へー。そう思ってたんだ。
ふーん、宮本にそれ言って断られるとかそういうの無いわけ?」

「無い。
 結婚前提に付き合ってるし」

白河の一言にぐうの音も出ない
成宮であった。
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