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ブー
『準備出来たよー!』

『俺もいつでも大丈夫です』

ブー
『じゃあかけるね』

ブー、ブー、
「はいもしもし…。」
「もしもーし!もうゲーム入ってる?」
「うん、入っている。」

23:00。鳳さんも俺と同じで夜型人間みたいで夜少し遅くの約束、寝るのも遅くなるから次の日が休みの日が良いってことで金曜日の夜。初めて会った次の日にすると言ってたものの鳳さんに予定が入ってしまったらしく結局今日に、話しながらプレイしたいという鳳さんの要望て通話しながらすることにした。

「招待コード送るねー。」
「うん…申請送った。」
「きたきた、え……。」
「?……どうかした?」
「いやこれ!この間話した強い人!柊くんだったの!?先週の土日プレイしてた?」
「うん…?うん、してた。」

鳳さんがこないだ言ってた一緒にプレイした強い人のこと?確かに先週の土日部屋にこもってプレイしてたっけ…。

「また一緒にプレイできるなんてなあ…よし!どのクエスト行こっか?」
「うーん…これは?」
「いいね!ちょっと待って準備するね。」

今まで誰かと話しながらゲームすることなんかなかったし、燈夜とも部屋で一緒にすることはあったけどそれとはまた違って、やりこんだゲームなのにちょっと新鮮でちょっと緊張する…。

「柊くん何組?」
「B、担任は澤村先生なんだけど…。」
「あーそういえばそうだね!澤村先生ってなんだかんだ面倒見が良いよね、世話焼きっていうかさー。」
「たしかにそうかも、…俺が編入生だからかもしれないけどなんか気にかけてくれてるっぽくて、でも暑苦しかったりしないっていうか…。」
「わかる、心地いい距離感でいてくれるっていうかね。あ、準備できたからクエストいこ!」
「はーい。」

澤村先生のこと知ってるってことは去年担任だったりしたのかな…まあいっか。



「あ、やばい、死にそう。」
「回復ある?」
「ない!やばい!」
「回復するからちょっと止まって。」
「はーい…ありがと!」
「うん……あ、そこ危な、」
「うわあ!あ、死にそう!」
「……回復するね。」
「うん…ありがとね柊くん…。」



そこそこ時間経っちゃったかな、と思って確認したらもう1:00。俺は明日もなにもないから良いけど、鳳さん時間大丈夫かな。

「…もう1:00だけど、鳳さん寝なくて大丈夫?」
「あぁ明日は何もないから俺は大丈夫だけど、柊くんは?いつも何時ごろ寝てる?」
「うーん…結構ばらばらだけど、この時間はまだだいたい起きてるかな。」
「じゃあもう少しいい?俺こういう、誰かと話しながらゲームしたりするの初めてでかなりテンション上がってるからまだ寝れないや。」
「え、」

心底意外。鳳さんはコミュニケーション力高い感じがするしかっこいいから友達多そうだし、なんとなくよく遊んでそうな感じがするし。

「あはは、意外?」
「うん、まあ…正直すごく。」
「自分で言うのもなんだけど、友達は多いほうだと思うけどねー…ゲームが好きでこんな時間にわざわざ予定を合わせて話したりする友達なんかはなかなかいないからさ。」
「俺も誰かと話しながらゲームしたりするの初めてだし、そんなものかな。」
「柊くんも初めて?やだなー俺後輩の初めて奪っちゃったなんていけない先輩になっちゃう。」
「……もう。休憩終わり、続きしよ。」
「冗談だよ怒んないで!続きはするけど!」




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