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「ただいまー。」
「おかえり、どこ行ってたんだよ。」
「裏庭、なんかねこと戯れてたら寝ちゃってたわ。」
「は?…お前親衛隊から目つけられてんだろうが、それに何されるかわかんねえからやめろよそうゆうの。」
「あーい…。」

怒られちゃった…。

「あ、あと男前な先輩と仲良くなった!」
「へぇ…どんな人?」
「えー背高くてめちゃくちゃ顔がいい。」
「誰だ…?」
「京佑先輩、鞠井京佑さんって言ってた。」
「それを先に言え!つーかそいつ生徒会役員!」

「え、おわった、おれおわったじゃん。」

京佑先輩が生徒会役員…まあたしかにかっこよかったな。

「誰にも見られてないよな?」
「うんたぶん。」
裏庭には誰も来なかったし気配もしなかった。気配とか感じとれないタイプだけど。

「ただでさえ篠塚のとこの親衛隊に目つけられがちなんだから気をつけろよ。生徒会役員ってなれば親衛隊の規模も桁違い、やってくることも桁違いだからな。お前ほんと馬鹿じゃねえの。」
「俺馬鹿なのかな…。いやでも俺が猫と遊んでたらそこに京佑先輩が来たんだし、先に裏庭にいたのは俺だから。」
「……あんま裏庭には寄らないようにしろよ。」
「えーでもあそこかわいい猫がいた、癒しなのに……。」
「どうしても行くなら俺がいるときにしろよ。」
「いいの?」
「行くなとか言ってもお前聞きそうにないし、1人で行かれるくらいなら一緒に行ったほうが安全だろうが。」
「わかった、今度から声かける!」
「おー、そうしろ。あと、鞠井さんには学校とかで見つけてもあんま近寄ってったりすんなよ。今回は裏庭だから見られてなかったけど、学校だと絶対親衛隊いるからな。」

確かに、今回は大丈夫だったけど制裁とか怖いしめんどくさいし、めんどくさいことは嫌いだし。ちなみに燈夜は風紀委員だから親衛隊はないんだって、親衛隊ある人より安全だろうけど、きっとファンはいるんだろうな。

「ん、まあ大人しくしておくよ。普通に学校生活送りたいし。」




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