「凄いよ父さん、5個も入った」
「う、そ」
「ほんと。ほら、お腹触ったらわかるだろ」
「あっやめっ!押さないで!」
お腹をぎゅっと押すと、逆流していくのかビクビクと体を震わせ額いっぱいに汗をかいた。
前が硬度を増してきている。
「と、も」
足をフラつかせ智希の胸に崩れ落ちると、はぁ、と肩で息をしながら体を震わせた。
「ん、今日これ入れたままお客さん出迎えてよ」
「むっ無理っ」
「大丈夫。父さんならできるよ。ほら、下着履いて」
フラつく有志を支えながら下着を履かせると、ついでに先ほど脱いだジーパンも着せた。
ピッタリデザインのものではないのだが、股間の所は苦しそうだ。
「と、とも痛い、前痛い」
「俺、前は触ってないよ?触ってないのに勃起させた父さんがやらしいだけだよ」
「ひっひどっ」
『ピンポーン』
無常にも、チャイムが。
客が来たようだ。
「じゃあ、俺出てあげるね」
「とっ…」
最後に肩を優しく撫でてくれたが、その表情は怖い笑顔のままだった。
やっぱ智希に嘘つくのは一生やめよう。
擦れる股間と奥に悶えながらゆっくりソファに座った。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃい」
平常心平常心。
片手にケーキ屋の箱を持って現れたのは有志の同僚、重里だった。
「すみません思ったよりちょっと早く来ちゃって。泉水さんちに入らせてもらうの初めてですけど…。男二人暮らしにしてはめちゃ綺麗にしてますね」
リビングであまり動くまいとソファに座っていた有志を見つけると、落ち着かない子供のように中をキョロキョロし始めた。
いつもの有志なら重里に落ち着きなさいと軽く説教じみたことを言うのがだが、大人しい。
そんな元気今全くない。
「掃除は智希くんがしてるの?」
「あーどうだろ。父さんが多いかな。ね?」
「う、うん」