「なっなに?なにこれ?なにこっ…智希ぃ!」
「ん、もう一個」
「んんーーっ!」
丸い、ナニか。
熱い。どんどん入ってくる。
あまり滑らない。
ゴム製品?
「智、なに。何入れたんだ」
「スーパーボール」
「スッ?!…あっ!!」
「あぁダメだよ力緩めたら、出てくるだろ」
ボトン、と音を立てて中に入っていた二つの丸いナニかが有志の奥から落ちた。
スーパーボール。
なるほど。落ちた丸いナニかが勢いよく飛び跳ねている。
「なっなんっそっはっ」
「この前の文化祭で使ったやつ。なんか捨てれなくて鞄の中にずっと入ってたんだ」
「はぁっはぁ」
ソファの背もたれに手をつきゆっくり振り返ると、直径3センチほどの大きなスーパーボールが智希の手の中にたくさん溢れていた。
色とりどりで綺麗だ。
あ、あれが俺の中に?
ドクン、と芯が疼く。
「ほら、今度はちゃんと力入れててよ」
「待っ、んんっ!」
一つ、入れられた。
ローションで滑りやすくしているとはいえ、ゴムだ。段々滑りにくくなってくる。
入り口はすんなり入り滑るのだが、奥に進むにつれて内壁が擦れひっかかってしまう。
それが、有志の快感を誘う。
「はっ、もうやめて、やめて智希」
「まだ入りそうだよ。ほら、4個目」
「んんっ!!」
ソファを掴む指が白くなるほど力が込められる。
あぁ、ダメだ。
奥が、奥が当たって。
ダメ。
どんどん奥に入ってくる。
あぁ、気持ちいい。
もっと、と、言葉が出そうになり必死に飲み込んだ。