「智、あの」
「逃げちゃダメだよ」
笑顔が怖い。
笑っているけど怖い。
「じゃあ父さん、ズボンと下着脱いで」
「えっ」
「早く。来るよ」
「えっあっえっあ、うん」
訳がわからないと混乱しているというのに智希はいたって冷静だ。
時間もない。
有志は言われた通りズボンと下着を脱ぎ始めた。
俺なんで簡単に言うこと聞いてんの。
有志は情けなくなりながらもズボンと下着を取りソファの上にポンっと置く。
少し長めのTシャツで前を引っ張り隠すと、智希はニコニコ笑いながら有志を後ろに向かせた。
「ソファに手、ついて」
「あ、うん」
またも簡単に言われたとおりソファの背に手をついた。
尻を突き出す体勢だ。
は、恥ずかしい…。
「と、智希なに、なにすんの」
「大丈夫大丈夫」
「なっ、なにっ、いっ!」
突然尻を撫でられると、すぐにヌルっとした棒みたいなものが有志の中に入った。
智希の中指だ。
しかもこのヌルヌルは、ローションだ。
「とっともっきぃ!」
「ん、もうちょいほぐすね」
「あぁっ!だっだめ!入れたら…だめ!」
「俺のは入れないよ」
「あぁっ!!」
腰がいやらしくくねる。
智希の中指が中でクチクチと動き有志の快楽にピンポイントで刺激していく。
そのにはもう、痛みなんてない。
「はっ、あっ」
熱のある吐息を吐き出す有志を後ろから眺め、ニィ、と笑った。
「ちょっと、きついかも」
「なに、あっあっーー!」
ナニか、入った。