Trust
02
もう出す液がないのだろうか、液は薄く勢いがない。
チョロチョロと先端から溢れ、時々勢い良く飛び出る。

しかし快感は衰えず有志の体を巡っていく。
だらし無く開いた口と、羞恥などとっくに越えた下半身。

真っ赤な顔は生理的な涙を零し荒く息を整えている。

誰が見ても卑下したくなるような恰好だというのに、智希には最高の興奮剤なわけで。

「父さん綺麗…可愛い」

「っ、はぁ、あっみっ見るなっ」

両腕で顔を隠そうとしたら簡単に手首を掴まれ振りほどかれた。
息子に片手で拘束され頭の上で押し付けられる。

あぁ、情けない。

「イっちゃったんだ」

「もっ、もう出ない、からっ」

「中で回転させた時、イイ所に当たっちゃった?」

「とっ智希っ」

つつっと、自分の液で汚れた有志の腹を指で撫でる。
イった直後でさらに敏感になっている有志にとって、今触られる感触はまるで剣山に触れているよう。

ピクリ、ピクリと体が揺れる。

「父さんの好きな所はココ、だよな」

「あっ」

ぐっと腰に力を入れソノ部分を刺激する。

「はぁあぁっ」

「ね、ココ、だろ?」

「あっあっ…やっソコ!」

イヤイヤと首を振りながら、有志は力を振り絞り智希に抱き着いた。
その振動でさらに奥深くにはまりまた声を高くする。

「あっあっ智っ智っ」

「んっもう、やばい…」

抱き着かれバランスを崩したが、智希は有志の首に手を回し甘いキスを落とす。
何度も舌を絡ませながら有志の頭を撫でると、深く息を吸いながら腰を動かし始めた。

卑猥な音がさらに大きくなる。

「あっあっ、くっ智っあっ」

「っ父さん気持ちイ?」

「イ…イ……気持ちイっ」

答えるように中を締め付ける。
本人は無意識のようだが、智希にはまるで拷問のようで。


そんな顔して気持ちいいって言って中締め付けられたら……



「あっ」

「ったまんねぇっての」

「あっあっ激しっ…あっあーっ!」

さらに早くなった動きに有志はついていけず、口を大きく開き痙攣しながらまた、絶頂を迎えた。

その光景をばっちり目に焼き付けながら智希も奥深く放出した。
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