発情シリーズ

「おーいたいた。ちょっと来いよ」
自販機で飲み物を買っていると、任務を終えた真希さんに強制連行され――今は何故か彼女の部屋で組み敷かれていた。
「あの、真希さん、これはいったい……」
「あ? お前この状況見てわかんねえの?」
「いや、これから何をするのかは、さすがに分かりますけども」
いつにも増して振り回してくるなと思っていると、真希さんが突然、乱暴に頭を撫でる。
「ちょっ、髪崩れる!」
「なんだよ、これから崩れるからいいだろ。ていうか、分かってんなら黙って抱かせろ」
「もうー、真希さんのために可愛くしてたのに……」
「ナマエはいつでも可愛いよ」
……真希さんの息が荒い気がする。手もいつもより熱いような。潤んだ目で私を見下ろす真希さんを見て、何かあったのだろうかと心配になる。真希さんの手を握り、そんな彼女をじっと見上げる。
「……真希さん、大丈夫ですか?」、
「それはお前次第だ」
手を握り返しながら即答される。まあいいか。これで真希さんのためになるのなら。
「分かりました。でも明日任務あるので、ほどほどにしてくださいよ?」
そう言うと、真希さんはなぜか気まずそうに目を逸らす。
「あー……いつもよりちょっと疲れるかもな」
「えぇ……」
――次の日、全身筋肉痛で死にかけたのは、言うまでもない。




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