P3リアルタイムメモ。



2009.05.05(Tue) 21:55


「あー、ゴールデンウィークも明日で最後かー。なんかあっという間だよなー」
「順平、残念だけど俺たちのゴールデンウィークは終わったから」
「へ?なんで?!明日は振替休日だろ?カレンダー!ほら、カレンダー見てみ?」
「なんでって云われても…月光館学園ルール?」
「何それ!え、俺知らねえよ?!」
「ちなみに今夜はタルタロスも行かないから」
「え?!えー!生徒会長ー!!」



(なんだ、また伊織か…相変わらず騒々しいな)
(桐条先輩、もうほっといていいですよ、あんな奴)
(しかし、こう毎回煩いとな…)
(そっとしといてやれ、美鶴。どうせ自業自得だ)



2009.05.04(Mon) 00:00


影時間に目覚めるというのは、とても不思議な感覚だった。そもそも存在するはずのない時間。時間と時間の狭間、全てが呼吸を止めた瞬間。


「また、会ったね」

心地よい音は、心臓の鼓動に似ている。息を吹き返すみたいに双眸を開けば、見慣れた部屋の見慣れない雰囲気。

(これは夢なのか)(それとも俺が作り上げた幻想?)

身体を横たえたまま視線だけを彼に向ける。
そのこどもは、ただ微笑んだ。





(ぼくは、きみに会えるこの時間が、すごくすきだよ)

(きみは、どうかな)



2009.05.01(Fri) 16:33


「検査入院程度で随分と大袈裟だな、アキ」
「検査入院程度で、わさわざ見舞いに来てくれなくても良かったんだけどな」
「じゃあ林檎が食いたいとかワケ分かんねェメールを送るんじゃねえよ」
「病院のベッドで寝ていたら、林檎の一つも食べたくなるだろ」
「ならねーよ。しかもこの時期に林檎なんかフツーに売ってねェし」
「なんで」
「なんでって…まァ、いいや」





(えーと、真田さんに頼まれたから来たけどさ…なんか、微妙に入りづらいな)
(頼まれたのって順平だけでしょ。ささっと行ってこれば?)
(うわ!ゆかりっち、早速裏切り宣言?!)
(…真田先輩って、牛丼とプロテイン以外も食べるんだ…)



2009.04.26(Sun) 22:45


「……美鶴、」
「なんだ明彦、帰ってきたのか。…ん、どうした?」
「どうした、って……そいつは何故ラウンジで寝てるんだ?」
「ああ…彼か。いや、なんでも今日も朝から出掛けていて、このままだと影時間まで持ちそうにないのだそうだ。しかしだからといって部屋で寝てしまうと起きれなくなるから、と云ってな」
「それでソファーを占領しているわけか」
「そう云うな。まだ座る場所はあるだろう?」
「まあ、そうだが…」


(美鶴はともかく、どうして岳羽も伊織もあえてここにいるんだ?)(テレビも消して声も潜めて、必要以上に静かにして)(そうまでしてここにいる意味が………)




「明彦、お前までここにいなくていいぞ」



2009.04.21(Tue) 17:14


「なーんか誰かさんのせいでムダに疲れたよなあ…。さー、さっさと帰ろうぜ」
「順平、」
「そーいえばさっき真田サンから貰った五千円ってさ、どっから出てきてんのかね。まさか真田サンのポケットマネーじゃないよな」
「約束」
「…へ?何?約束?」
「真田先輩の用事終わったら、カラオケ行くって」
「え?あー、ああ…ってか本気で行く気だったの、お前…」
「約束、したよな」
「えー…っと…ハイ。しました、ね」
「じゃ、行こう」
「……マジで?」





(そいでうっかり五千円使い切っちまったとか!)
(もし真田サンにバレたらどーすんだよ?!)

(…さあ?)






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