03
進み続けてようやくlevel3に到達したら階下からマゼランの咆哮が聞こえた。
「麦わらァァァ!貴様は絶対に!ここから出さんぞォォォ!!」
もう迫っているのか。
するとイワさんがイナヅマに何か言っていて、level2へ昇る階段に来ない。
『何考えて――、』
「―――どうかご無事で!!」
階段を切ったイナヅマ、まだイワさんが下にいるのに。 続けざまにイナヅマは背を向けながらこう言った。
「…君も行くんだ。私はイワさんを待つだけだ、何も心配ない。」
『あんた何言って、』
「大丈夫だ。」
強い口調でこう言われたら、行くしかあるまい。
あんたも、どうかご無事で、と呟いて俺はルフィのあとを追う。
level1へ…いやしかし、level2にもう誰もいないだなんていくらなんでも早いと思っていたらlevel1に皆いた。早い。
うしろから襲ってきた獄卒獣の攻撃を避けて顔面に飛び蹴りをし、よろついた体を斬りつけてKOさせる。
「キャプテンバギー!獄卒獣がKOされました!」
「えーーー!麦わらァァァ!!」
「あ、よかった!お前ら無事だったのか!」
『上の階の囚人の解放はあんたらがやったのか。』
なるほど納得。
そんなわいわい集まっていたら後ろからマゼランが、ということは、残った彼らは。
毒の波がこちらに向かってきているが、これは避けるしかない。
しかしなんと。
「キャンドル壁!!」
『!』
「麦わら!まったくお前のあまっちょろさにはヘドがでるガネ!ちょっと気を許せば友達みたいに思いやがって!今の内に早く行け!借りの作りっぱなしはゴメンだガネ!」
能力の相性は分からねぇなとクロコダイルが呟いている。
その様子を見たルフィはクロコダイルたちに軍艦ゲットを任せて自分はここに残ると言い出した。
なんとなく読めた。
『3のお兄さん、』
「なんだガネ!早く行け!」
『いや俺の刀もやってそれ。』
3のお兄さんは優しいもので鎧の籠手のようなものまで作ってくれた…いやありがたい。
「うおおおイカスー!!完璧じゃん!!嘉識のもイカス!!」
『ありがと。』
「…なんか涙があとからあとから…ありがとな!こんなカッコよくしてもらいまして…!」
「知るか!早よ戦え!」
さて時間を稼いでやろう。
あわよくば殺してやろう、触れないなんて、珍しくムカついたから。憂さ晴らしがしたい。
危機対応能力
(危機を切り抜けよ)
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