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「さー食べてってねお姉さん方!甘い口どけ、確かなアルデンテ!十八番そばだよ!」


あれから数日経った。ルフィは呆気なくカイドウに捕まってしまい、雷ゾウが助けに行ったらしい。
俺たちはその間バレないようにしながら準備を進めるのみと指示を出され、俺はサンジが作った蕎麦を啜っていた。蕎麦にアルデンテとかあるのか。
しかし味は確からしく屋台に大行列ができるほど大盛況。


「うんめ〜!アホみたいにうめーな!またサンジの飯が食えるとは!」

『いやほんと。おいしい。』

「ったりめェだろ!」


そんな中、並んでいるお姉さんたちをどかしてがらの悪い男3人が現れた。


「繁盛してんなァ兄さん。」

「ええお陰さんで!食いたきゃ後ろ並んでくれよ。」

「いやァそうでなくて…ここは俺たち狂死郎一家のシマでね。払うモン払ってくんなきゃ店出させるわけにはいかねェのよ!」


ようするに、担保を払えってこと。何かあったときのための保険料だというが、サンジは俺は強いから必要ないと突っぱねる。
まあそんなの引き下がる理由にはならず、暴れ回り出して守ってみろと叫びながら子供の蕎麦まで食うなと叩き落とした。担保なんてただの建前なのは百も承知。食べ物粗末にしたらそりゃサンジは怒るわけで、あっという間に3人とも倒してしまった。
月見そばうまいなと土埃入らないようにしながら食べて見物していると、一時退散していたウソップとロビンが戻ってくる。


「見て、あの大行列がクモの子散らすように…」

『わ、皆いないじゃん。』

「絶対ヤベー奴呼んでくるだろコレ!」


さっき蕎麦を叩き落とされた子供、おトコはサンジから蕎麦をもらい直して食べ、うまいうまいと食べ続けている。
曰く、かむろの仕事をしているらしい。かむろ?禿か。花魁の付き人だったはず。
そしたらいきなりおばあちゃんがべんべん三味線鳴らしながら爆走してきた。ロビンが師匠って言ってるが、それに対してウソップの提灯ババア発言はなかなかひどい。
さらに三味線をかき鳴らしながら花魁中の花魁、トップスターにして国のナンバーワンのアイドルである小紫のことを語り出す。
神にも落とせぬほどの気高さは世界三大美女の1人と言われているらしい。ハンコックに並ぶってことか。それはさぞ綺麗な女性なのだろうと蕎麦をすすりながら思った。
このおばあちゃんは、今晩、そんな小紫も招集されたオロチ将軍のもとで行われる宴にロビンも声がかかったことを知らせに来たとのこと。
それは大出世というやつではないかと思い、すごいじゃんといえばありがとうと微笑まれた。


眩い光が咲くところ
(目が奪われる)(目が眩む)





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