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シーザーの告げ口によって部下はもういないと分かった茶髭は悔しさのあまり泣きながら暴れまわる。
それを見て、いや、見せてもう手遅れだ、撃てというシーザーの声に一斉射撃を始める部下ら。
しかし、その号令と共に茶髭の前に立ちふさがり、目の前に来た銃弾全てを叩き落していくという芸当を見せた。体の限界らしく倒れ込んだ茶髭に構う暇はないが、全て残らず叩き落とし続ける。
驚く部下たちに手を止めるなと指示をし、そのまま身動きの取れない彼らにどれトドメをとカスタネットを構えたシーザーだが、突如巨大な黒い拳が迫ってきてすんでのところで躱す。いや、掠ったと騒いでいる。
誰だ何だと騒いでいるが、こんなことができるのは1人しかいるまい。
無言でこちらに歩み寄り、言葉にならない茶髭の頭にぽんと手を置いたその男こそ、もちろん我らがキャプテン。


「麦わらのルフィだァ〜ッ!!!」

「んにっ!2階へ戻れ!部下達!これから一味と海軍が続々と現れるぞ!実験開始の準備を!!映像も各地につなげ!!」

「はっ!!」

「…みんな騙されてここにいるんだな、この島何なんだ!!」

「シュロロロロ…そうだな…まるでガスの様なモンさ、ない様である島!だからこそ闇の世界と密接に結びつく!ここは闇の科学の拠点だ!許されねェ実験も、必要な実験体の調達も!!好き放題だ!!全ては強力な後ろ盾によってその存在自体もみ消される!全てなかったことになる!!」


まあ、くどくどとご丁寧に忠告してくださるが、概略を言えば痛い目見たくなければ首突っ込むなってこと。
ドフラミンゴという七武海がおり、トラファルガーがねらうSADを使って人工の悪魔の実、SMILEを作り出しているらしい。
そのSMILEで大物たちと取引しているというビジネスを壊すようなマネをすれば、…言わずもがな誰もが怒り狂ってこちらに攻めてくるだろう。


「大物たちが動き出せば、世界はうねり始める!ローはそれを狙ってるんだ!バカめ!お前らなんか一溜まりもねェレベルさ!!シュロロロ…捕まえてみろ!俺は守られている…!ドフラミンゴ!四皇!お前こいつらにケンカ売る度胸あんのかよ!!」


あーあ、煽るだけになってしまった。
何せその上の天竜人を殴った男だ、そんな男に何を言っているのか。コンマ1秒で彼の鼻っ面に拳が叩き込まれる。


「そんなもん、いくらでも売ってきた!!!」


叩き壊せ!そのカギを

(知ったこっちゃない)




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