04
「「ハートの海賊団と同盟を組む〜!!?」」
「ナミを奪い返しにいっただけで、なんでそんな突飛な話になってんだよ!!嘉識も止めろよ!」
『いやあ、別に船長決めたことだしね。』
「私もルフィ、あなたの決定に従うけど、海賊の同盟には裏切りがつきものよ。人を信じすぎるあなたには不向きかもしれない。」
「え?お前裏切るのか?」
「いや。」
「とにかく海賊同盟なんて面白そうだろ!?トラ男は俺はいいヤツだと思っているけど、もし違ったとしても、心配すんな!俺には2年間修行したお前らがついているからよっ!!」
その言葉をそのまま受け取り、そして各々照れて任せろと言い出す彼らを信じられないという目で見るトラファルガー。
『まさにちょろいって感じ?』
「…いや、驚いただけだ。」
『彼らはあれでいい。裏切ったら、俺がお前をぶっ壊してやるよ。』
笑みを浮かべるが、それは決して歓迎の意味とかそういうものではなく、もっとどろどろした殺意を込めた笑みで、トラファルガーは気圧され、思わず構える。
まあそんな身構えることはない、裏切らなければいいのだから。
というわけで、ここにチョッパー、フランキー、サンジの体があるためチョッパーとフランキーは元通りになり、余ったサンジの体にナミが入った。他人事なので遠慮なく笑うルフィ、チョッパー、ウソップ。
「人ごとだから笑えんのよあんたたち!」
「しょうがねェよ、お前の体はサンジが侍捜しに持ってっちまったんだから!」
「何とかしてよアンタ!」
「身体がねぇと無理だ。……コイツらか。」
「ああ!助けてェんだコイツら!」
「こんな厄介なモン放っとけ。薬漬けにされているらしい…。」
「わかってるよ!調べたから!だから家に帰してやりてェけど、薬を抜くのに時間がかかるし、何よりこんなに巨大化してる!!」
「人の巨大化ってのは、何百年も前から推進されている世界政府の研究だ。」
巨大な兵であれば戦力になるから政府は無敵になれるというわけだが、わざわざ今さらこんなところにいるそのマスターとやらは世界政府に鼻を明かそうだとかどうこうしたいと思っているのだろうか。会ったことないから知らないけど。
で、この子らをどうするという本題に戻る。
「この子たちの安全を確認できるまでは、私は絶対にこの島から出ない!」
「…じゃあ、お前一人残るつもりか?」
「仲間置いてきゃしねえよ、ナミやチョッパーがそうしてぇんだから俺もそうする。あとサンジが侍くっつけたがってた。お前俺たちと同盟組むんなら協力しろよ!?」
「??」
『なぜそんなことを俺が手伝わなきゃならないという顔をしてるね。』
「あァ…、言っとくがルフィの思う同盟って多分少しズレてるぞ。」
「友達みてェなもんだろ?」
「主導権を握ろうと思ってんならそれも甘い。」
「そうなんだってよ。」
「思い込んだ上に曲がらねェコイツのタチの悪さはこんなもんじゃねえ!自分勝手さはすでに四皇クラスと言える!」
「大変だそりゃー。」
ウソップの発言は全部自分のことなのにまるで他人事のように相づちを入れるルフィ。
まあ気にしないのかなんて今さらなので何も言わないけど。
アイツってちょっと変
(変なところが個性だったりする)
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