主に連盟側の事務仕事をしてきたジーナは規模がでかくなりすぎたギルド『虹の彼方』の組織再編(連盟側の事情が多分に含まれる)にて、一部門……電信機械術を担当する予定であった。
「いやいやいや、担当予定のマイスターが怖くて無理とか何言ってんのなめてんのバカなのこれから基礎講習受け直す??その間のマイスターのケアは??なにかんがえてんの?????」「ジーナ先輩ごめんなさいごめんなさいごめんなさいほんとにまじでこわくてむりですがんばりますしぬきでがんばるのでちょっとだけ掛け持ちしてくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁあいぃぃぃぃ」「うわ、きたな……はぁ……私も謝るけどキミも早急に土下座してきなよ……」
出回る噂とその佇まいから死神、なんて呼ばれる青年がちょっぴり哀れだ。誰もかれも、なんであんなに怖がるのかさっぱりわからない。こちらの不手際を謝り、短期間は掛け持ちで対応することとゆくゆくは解体及び修理部門の専任になることを告げたときも彼は謙虚ににこやかに応じる紳士だった。人間としてパーフェクトではないか。ほんとに大人の一員なりたての20歳か?拝みたい。
ジーナは日々ふんわり生きてまったり過ごす平凡な三十路女子だ。これまでの人生でトキメキだとか熱狂だとかいう現象に縁がなかったためか独り身でまったりとギルド連盟の仕事をこなしてきた。といっても性根の問題かギルドキーパーとしてではなく連盟の事務員として日々淡々とすべき処理をこなしてきただけなので、これから夢を追うマイスターを支える仕事に切り替わることに些か緊張していたのだが……特に虹の彼方の中心である4名のマイスターのケアは『羽付き』のエマが担当すると改めて聞いて胸を撫で下ろした。やることにさほど変化はなさそうだ。組織の歯車として、円滑な事務手続きをしていけばいい。気楽な生活が続きそうだと思っていた。
「…………では、部門分けをしても解体士は現状ホロウさんだけなのですか……」
「えぇ、まあ……皆は作る側ですので。あぁジーナさん、僕にはぜひ軽く、緩く話しかけてください。若輩者ですので…んふっ」
「うーん……仕事のバランス……今後……」「あっ、ごめんね考え込んで。ホロウくんが気楽な方が良いならゆるく話すけど、キミは立派なマイスターなんだから謙遜が過ぎると後進が恐縮しちゃうよ?」


組織再編会議で見習いを解体部門で一旦預かって車軸・電信・オートマタの各部門から若手の班長を交代で出稿してもらい基礎技術の獲得と各部門間の連携向上と知見の交換を促すプラン
目指せホロウくんな解体士としての後進はこの運用で希望する見習いが現れたら確保する方針
「僕なんかが見習いの皆さんを預かってしまったら困ってしまうのではないですか?こんな風体ですので…」
「言うほどホロウくん怖くないし大丈夫だと思うんだけど、まあそこは私もがんばるよ」

若いのにしっかりしてるなあ
ザクロジュース飲んでニコニコしてかわいいなぁ
ふぁ……紳士……かっこよ……
ホロウくん推しちゃう……
三十路おばさんなりに推していくね!!

仕事モードでは淡々気味なのにプライベートモードではニッコニコでザクロ食べる?この店のザクロジュース好きなんだよね?買ってきたよーホロウくんかわいいねホロウくんかっこいいねホロウくん良い子だねーとデレ甘対応し始めるジーナ
困惑するホロウくん
10も年齢離れてるから恋愛対象にはならないだろうなーでも毎秒惚れちゃうなーまあいいや幸せになぁれ!の精神であれこれ世話を焼いたり好物をあげたり褒めちぎったり褒め倒したりニコニコ見つめるジーナ
じわじわ受け入れるけど違和感もあるホロウくん
「あっ、ホロウくーん!くじ引きで音楽祭のペアチケットが当たったからあげる!好きな子誘って行っておいで(ニコニコ」
「……ありがとうございます(???)(デートに誘って貰えたと思ったら違った)(好きな子 とは)」

溺れるほど愛を与えておいて自分なんか好きになるはずないから見返りを一切求めないどころか返礼される隙をゼロに近付ける三十路にだんだんともどかしくなってくる解体紳士が攻勢に転じるラブコメ
的なのを見たいmemo

イベントそのいち
バリバリ働いてたら推しに出会ったよ

イベントそのに
推しに貢ぐけどいえす推しのーたっちなので気遣わせない範囲を心がけるよ

イベントそのさん
推しに毎日のように会うんだからと身なりも気を付けてたらデートに誘われたよ(ホロウくんじゃないよ)(おーけーしたとこ見られたよ)(実態は諦めさせるためにホロウくん語りをしまくったよ)

イベントそのよん
たぶん羽付きのエマちゃんと歳が近いし好い仲になりそうなんだろうなって誤解してデートの口実になりそうなものを与え始めるよ(恋愛対象になる前にデレ甘の人が出現してそんな感じに煮え切らなかったよ)(デレ甘の人がのらりくらり「自分は対象外でしょ?弁えてるよ!」と逃げるのでだんだんモヤモヤが積み重なってるよ)

イベントそのご
打ち上げの後にどうにかこうにか2人で二次会に持ち込んだホロウくんにきゅんきゅんしてるけどまだ自分は対象外だと思い込んでるデレ甘の人にデレ甘対応し返すよ(!?!?)(にこにこホロウくんかわいくてかっこいいなぁって放心してそのまま口に出してるよ)

イベントそのろく
じわじわとデート頻度をあげてくよ!デートの口実になりそうなペアチケット系をジーナが手に入れたらその場でデートを申し込むしホロウくん自身も確保してデートを申し込むよ
デレ甘の人は断るが選択肢になくて幸せ過ぎて夢かな??ってなる日々をふわふわ過ごすよ

イベントそのなな
度々我に返って歳が近い方のラグーンさんに相談するようになるよ「10も離れてて手を出したら犯罪です……出される方だから問題ないとかじゃないしセクハラです……」
現場に遭遇したホロウくんがにっこりしながらほろ酔いor泥酔ジーナを介抱するために自室に連れてくよ
ここで問い詰めてそろそろ朝チュンしてくれ

ホロウくんが毎秒かわいくてかっこよくて紳士で良い子で一流の職人で惚れちゃう!!!ってテンション高く叫ぶ系の話にしたい
三十路なのは作者の趣味
三十路キーパーがホロウくんにめろめろしてるmemo

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