金色の午後の日差し、白黒の海。

 くらり、と目眩を覚えた。

 直接的かつ蠱惑的な誘惑。大胆でありながら純粋で秘めやかな涙の言動。散々エッチな涙を直視していた俺の理性が一瞬で崩壊するのも、仕方なかった。



「あ……」



 ぎりぎり働いた俺の理性。それは、涙にとって負担のかからない体位で挿入すること。個人的には涙の脚を思いっきり開いてそこに俺のチンコを突き立てて、アンアン喘ぐ涙を見下ろしながら涙に中出ししたかったけれど、それはNGだ。俺はうつ伏せになった涙に覆い被さって、後ろからゆっくりとチンコをいれていった。寝バックというやつだ。



「ぁ……うぅ……ゆきの……はいって、くる、……」

「あ……やば、……涙のなか、びくびくしてる……きもちイイ……」

「ん、……あ……ゆき、……あぁ……」



 ぬぅ……とチンコをいれていくと、涙のなかがきゅんきゅんと悦んで、俺のを強く締め付けてくれた。一番奥までいれると涙の腰がびっくんびっくんと跳ねて、ああ、イったんだなって嬉しくなる。



「あ、……やば、……なんかこの体位、きもちイイ……ずっとこのままでいたい」

「うん、……あ、……ゆき、……このまま、奥……」

「ん、ぐりぐり、する」

「あぁあ……あ、……きもちい、……おくっ……あぁ……はぁあ……」



 思い切りガツガツ突き上げたい気分だったけれど、いれてみたらふっとすさまじい幸福感が襲ってきて、このままでいたいなんて思い始めてくる。なんかこのまま、奥でひとつになったまま、溶けていきたいなあ……なんて、そんなことを。

 俺は目を閉じて、涙をぎゅっ……と抱きしめながらゆっくりと腰を揺する。抜きたくはなかったから、涙の奥をチンコの先でこするようにして。ぬれぬれになった涙のお尻は腰をゆらせばぬるぬると滑って、それもまた気持ちいい。くせになりそうだ。



「あ……あ……」

「るい……」

「ん……ゆき……」

「はぁ、……るい、……かわい、……」



 ぐっと顔を涙の頬に寄せれば、涙がこっちをみてくれて、キスをしてきた。唇をぐっとくっつけて舌をぬるぬるとまぐわせて……ゆったりとしたキスをしながら、涙のなかをゆっくりと堪能する。はぁ、はぁ、……としっとりとした涙の吐息が艶めかしく、色っぽく、このスローなエッチがかえって興奮を煽る。じっとりと汗ばむ肌に揺れてくねる腰、俺たちはすごくいやらしいことをしているんだなあ……なんて思うけれど、それ以上に純粋な心がここにはあって。

 ……ああ、本当に、涙とのセックスは幸せな気分になれる。



「ん……ふ……」

「……んっ……、るい、……ん……」



 じっとり、体を内側から溶かしてゆくようなエッチ。涙のなかにいれてから、どのくらい経っただろう。永遠にこのままでいたいと思うくらいに気持ちよかったから、いつの間にかすごく時間が経っていたのかもしれない。

 イきそうになって、ちょっと寂しくなる。このままこの脳みそが蕩けそうになるようなセックスをずっとしていたかったから。けれど……涙のなかにぎゅうぎゅうと締め付けられ続けた俺のものは、さすがに限界がやってきてしまって。



「ん……」



 ぐっと涙の頭を掴んで深い深いキスをしながら、俺は涙のなかに精液をそそぎ込んだ。びゅー……びゅる、びゅる、……となかに出て行く感覚と、心臓の鼓動が重なる。



「はぁ……は、……ゆき……」

「るい……なか……あったかい……」

「ん……もうちょっと……このまま……」

「うん……キスしてよ……」



 心地よい気だるさが、体に覆い被さってくる。そんな重みがまた幸せで、イったあとも俺は涙のなかにいれっぱなしでキスをし続けた。ぬるぬると結合部をこすりあわせながらキスをしていると、幸せなセックスができたなあ……って満足感に浸れる。

 幸せそうな顔をしている涙。こんなにいやらしいエッチをしたのにそんな顔をされて……俺はもう、涙が愛おしくて愛おしくて仕方がなくて。このまま、時が止まればいいのに……なんて、途方もないことを思ってしまった。




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