金色の午後の日差し、白黒の海。

「あ、……ぁ……」



 ひく、ひく、と目をちかちかとさせながら小さくふるえている涙。ちょっと、大丈夫かな、って思って顔をのぞき込んでみれば、涙が潤んだ瞳で俺を見上げてくる。



「怖くない? 涙……無理はすんなよ?」

「こわく、ない……もういっかい、ゆき……」

「ほんと? 大丈夫?」

「うん……でも、もっと、ぎゅってして……」

「……うん。おっけ」



 急激な快楽で、涙はびっくりしてしまったのだろう。ちょっと混乱しているようだけれど、バイブに怯えは感じていないようだ。とろんとした顔をして、俺に身を寄せてくる。

 今度は、びっくりしないように。俺は涙をぎゅーっと抱きしめて、全身を密着させた。そして、キスもして、涙を俺で包み込む。こうしてあげれば、涙は与えられる刺激を「気持ちいい」って思ってくれる。

 突然乳首にバイブを押し当てたら、またビクッてしてしまうから、今度は乳首の周囲をくるくると円を描くようにしてバイブで撫でてみた。ぶーん、ぶーん、と音をたてるバイブで涙のおっぱいを優しく優しく撫でてやる。



「ん……ん……」



 涙が、脚をもじもじとすりあわせている。

 可愛い。感じてくれている。目を開ければとびこんでくる、涙の可愛いトロ顔にきゅんとした。



「ん……んん……ん……ぅ……」



 ゆっくりと……もう一度、乳首にバイブをあてる。さきっぽを、くるくる。そして、押し込むようにぐりぐり。それを、繰り返し。涙のピンク色の乳首を、ゆるゆるとバイブで刺激してやる。

 涙はそれはそれは感じているようで、全身脱力状態に陥っていた。俺とのキスもうまくできないようで、口がだらんと開いている。俺に舌で口の中をかき回されれば、涎をつう、と唇の端からこぼしてしまうほど。



「あ……ぁふ、……ん、ぅ……」



 ちらり、涙の下腹部に視線をやる。……というか、やらずにはいられない、そんなすばらしい光景がそこにはあった。

 ぎゅ、と自分のチンコを押さえている涙の手。なんでそんなに必死にそんなことをしているのかというと……とろ、とろ、と涙のチンコがところてんをしているからだ。パンツにすっかり大きなシミができていて、涙のアソコはぐっしょりとしている。乳首をいじられただけでイって、そして射精はしたくないと手で押さえているのかもしれないけれど……それがかえっていやらしい。



「涙……気持ちいい?」



 唇を離して、吐息の交わる距離で尋ねてみる。つう、とひいた銀の糸が可愛くていやらしくて、目眩がする。涙は唾液で濡らした唇を薄く開けて、蕩けた目で俺を見つめて……恍惚と、かすれ声で囁いた。



「きもちいい……」



 ……ああ、よかった。

 俺はたまらなく嬉しくなって、思わず顔をほころばせてしまう。バイブを気持ちいいって言ってくれると、本当に嬉しい。涙も、エッチなことをどんどん好きになってくれている。涙にとってのトラウマである、いやらしいことへの抵抗感が少しずつ、薄れていっている。



「涙……つぎ。なか、いれてみよ?」

「……うん。いれて」

「俺につかまってるんだぞ」

「うん……」



 アソコをぎゅっと押さえていた涙の手が、俺の体に回される。はあ、と息を吐きながら俺に抱きついてくる涙が、恐ろしく可愛い。俺は涙の頭にキスをしながら、ゆっくりと……パンツに手をかけた。



「ぁ……」

「びちょびちょ。」

「……はずか、し……」

「ううん。可愛いよ、涙」

「ん、……」



 にちゃ、と音をたてながら。涙のところてんした痕がぐっしょりとついたパンツを、脱がせていった。パンツのなかがぐしょぐしょになっていたから、涙のアソコは全体的にぬらぬらとテカっている。それはもう、卑猥すぎる光景だったけれど……そんないやらしさが、愛しいと感じてしまった。


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