金色の午後の日差し、白黒の海。


 たまらず、俺は涙を抱き寄せる。後ろから抱きしめるようにして、ぼふっと首筋に顔を寄せた。



「ん……」



 ふわ、と涙の匂いがする。俺と同じシャンプーの匂いと、涙の体の匂いが混ざった、下腹部にずしんとくるような匂い。身じろいだ涙の肌がしっとりとしめっていて、押し込めた劣情がむくむくと膨らんでゆく。

 俺はバイブのスイッチを切って、涙の顔の前まで持ってきた。涙は、これからお尻にいれられるバイブを見つめて、どきどきとしているかのようなとろんとした目をしている。じっと熱っぽい目でバイブを見つめている涙の顔は、びっくりするくらいにエッチだ。



「これが、これから涙のナカをかき回すんだよ」

「うん……」



 バイブの先っぽを、涙の唇にあてがう。ふに、と涙の可愛い柔らかな唇をいじめるようにしてバイブでつついてやれば、涙が頬を染めていって目を蕩けさせる。「いやらしいことをされている」、そう意識しているのだろう。涙の唇から漏れる吐息も艶っぽくなっていき、涙の体が「エッチをする体」に変化してゆく。



「おっきい?」

「……お、っきい……」

「ここがね、ぶるぶる震えて涙の奥のほうをいじめるんだって。涙の奥のほう、ぐちゃぐちゃになっちゃうよ」

「……ん、……ぅ」



 お尻の孔のいりぐちを指の腹でとんとんと叩きながら、バイブを涙の唇につんつんとする。涙はもう、このバイブでなかをめちゃくちゃにされることを想像してしまっているんだと思う。ひっきりなくお尻の孔をきゅんきゅんとさせて、俺の指を吸い込もうとしている。

 ……エッチな涙。俺に抱きしめられながらなら、バイブだって俺の愛として受け入れてくれる。卑猥で、はしたないこの道具だって。俺となら、涙はよろこんで使ってくれる。



「エッチな気分になってきた? 勃ってきたね」

「……ぅ、……ん」

「どうされたいの? 言ってみてよ」

「……っ、」



 お尻の孔を、ぐっ、ぐっ、と押してやる。涙はもう、顔をとろとろにして腰をびくつかせていた。薄く開いた唇からは物欲しそうに舌がちらりと見えていて、もう、穴という穴にずぼずぼして欲しいんだと思う。今、涙にキスをして舌をねじ込んで、お尻の孔に指をつっこんだら秒でイくだろう。

 でも、可愛い可愛い涙の体を道具で感じまくれるエッチなものにするのが目的だ。焦らして焦らして、おもちゃを欲しくて欲しくてたまらない状態にして、そしておもちゃでイきまくらせる。それが俺に課せられた使命。俺が涙のなかに入りたい、そんな欲求は我慢必須だ。

 涙は俺を見上げて、蕩けた目で見つめてくる。熱に浮かされたような、そんな瞳。頭も体もエッチなことしか考えられなくなっているような、そんな強烈にいやらしい顔をしている。



「……ゆきに、ぎゅっとされながら……おく、……ぐちゃぐちゃにされたい……」

「……そっか。じゃあ……体、バイブに慣らさないとな」



 ……ああ、もう。可愛い。すごく可愛い。

 純粋でエッチな涙。俺の劣情を煽る。

 俺の視界に、いやらしいものが飛び込んでくる。涙の胸元にふたつある、ぽつんとした突起。シャツ越しなのに乳首がコリコリになっているのが、丸わかり。そんなものを見たら乳首をいじめたおしたくなるのは、当然だ。

 俺はバイブの先っぽを、シャツの上から涙の乳首に押し当てた。涙は相変わらずのとろんとした顔で、その様子を見つめている。お尻の孔がヒクヒクしているから、いやらしいことをされるって期待しているのだろう。



「乳首、膨らんでる」

「……、」

「ほら」

「あっ……」



 乳首がつぶれないように、乳首の先っぽをバイブでこすこすとこすってみた。優しく優しくこすってみれば、布がこすれるしゅっしゅって音が聞こえてくる。



「ぁっ……ぁっ……」

「かわい……」

「んぅっ……あぁっ……」



 涙の体が、熱い。乳首をちょっといじめるだけで、涙の体はもう気持ちよくなってしまっている。チンコがびんびんになっていたからズボンだけを脱がせてやれば、パンツにはちょっとシミができていた。



「涙の乳首、コリコリ。すごいな、シャツ着ててもこんなにわかる」

「ぁ……あっ……」

「直接見ていい? エッチな涙の乳首」


 
 ぼんやりとしながら喘ぎ声だけをあげる涙はもう、発情しきっている。恥ずかしいことをされても、全然抵抗しない。

 ゆっくりとシャツをたくしあげて……涙の胸をさらけだす。乳首が顔を出した瞬間、俺は「ふは、」なんて言いそうになった。だって、勃起したまっピンクのつやつや乳首なんてみたら興奮しても仕方ないだろう。

 エッチな涙の乳首を見ていたら、沸々と俺の中の好奇心が沸いて出てきた。そろそろバイブのスイッチを入れたい。そして……涙がびっくりしながらイっちゃうところ、みたい。



「るーい」

「……え、……?」

「ぶるぶる、してみよっか」

「……え、……ゆき、まって……」



 さらけだされた乳首に、バイブの先端を近づける。そうすれば涙は、「だめ……」って言いながらアソコをきゅんきゅんさせた。イきそうなんだ。こすこすとばっかりして焦らされた乳首はもう……限界なんだ。

 バイブを乳首に押し当てる。今度は、さっきとは違って乳首を押しつぶすように。そうすれば涙の腰が浮き上がって、チンコがぴくっ、ぴくっ、と震え出す。



「イっ……イっちゃ……イっちゃ、う……」

「こわい?」

「……こわく、な、……」

「そう、怖くないよ。俺が見てるからね、涙がバイブでイくところ」



 イく準備ができた、涙の体。俺の指がバイブのスイッチに触れると、涙が、んく、と息をのむ。



「いくよ、涙。せーの……」



 かち、とバイブのスイッチを、いれる。



「ぁ……」



 ぶーん、と響く、モーター音。ちかちかと涙の中に瞬く星。

 細かい振動に一気に責め立てられ、涙の体が絶頂に追いやられる。「はぁっ、ぁ、」なんて泣きそうな声を出しながら涙は……バイブのスイッチをいれてからわずか10秒で。

 ビクンッ! と大きく体を振るわせて、イったのだった。




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