金色の午後の日差し、白黒の海。

 俺の部屋に戻った瞬間に、俺たちは抱き合ってキスをした。エッチするためにこの部屋にきたから、もう二人の興奮はすごくて。扉を閉めた瞬間に俺が涙に噛みつくようにキスをすれば、涙も応えるようにして俺の背中に爪をたてて激しいキスをしてくれる。

 悩ましげに眉を寄せる、顔を真っ赤にした涙。とにかく、いろっぽい。涙がこんな顔を見せるのは俺だけなんだと思うと、ものすごい興奮が襲ってきて、もう加減が効かなくなる。



「んっ……!」



 興奮のままに、涙のお尻を鷲掴みした。そして、ぐにぐにと激しく揉みしだいてやる。



「んっ、……はぅ、……」



 すごく、スケベなことをやっていると俺は自覚している。お尻を揉むってなんか、痴漢みたいだなって。でも、涙はおとなしく俺にお尻を揉まれていてくれて……しかも、興奮しているのか息が荒くなっている。



「涙……」

「ん、……ゆき、……」

「こうされるの、気持ちイイ?」

「……うん」

「いやらしい、……かわいい」



 唇を離せば、涙の可愛い喘ぎ声がこぼれてきた。涙は俺の胸に顔を埋めて、ぎゅっとしがみついてくる。お尻をモミモミとわざといやらしい手つきで揉んでやれば、涙は「んっ、んっ……」と鼻を抜けるような声を出して、腰をびくつかせた。



「……結生に乱暴にされるの、好き……」

「……どうして?」

「自分が、結生のものになったみたいで……頭がふわふわしてくる」



 ……はあ、可愛い。

 たしかに、大人しくお尻を揉まれているって、涙が俺のことを何でも受け入れているって感じだ。もっとすごいことをしても、気持ちいいって思いながら受け入れてくれるのかなって思うと、下半身が熱くなる。

 まあ、乱暴になんてするつもりはない。それは涙の体をもっとエッチに育ててから。涙がちゃんとエッチなことを好きになってくれたら、俺もやってみたい。もちろん、涙の体が傷つかない範囲でだけど。



「ね、涙。エッチな気分になってきた?」

「……うん」

「……あっちいこ」



 俺のなかの悶々が膨らんでゆく。

 涙のエッチな姿がとにかくみたい。もっともっと。

 涙の手を引いて、ベッドの真ん中に座る。そして、買ってきた例のものを開封した。



「涙。これ、大丈夫?」



 涙が選らんだバイブは、スケルトンのピンクの、控えめなデザイン。でも、エッチな道具が苦手だという涙にとっては、こんなデザインだって怖いと感じるかもしれない。

 そっと手にとって、涙の顔の前に持ってくる。そして、スイッチを入れてみた。
 


「……!」



 ぶーん、とバイブが細かく震える。メインの太い部分は目でみる分にはわからないけれど、いわゆるクリバイブと呼ばれる小さなバイブとか、なんかものすごい勢いで震えている。すげえ……なんて思いながら違うボタンを押してみれば、今度はウインウインとモーター音をたてながらバイブがうねりだした。

 涙はぽかん……とそれを見つめていた。……大丈夫だろうか。正直めっちゃ俺は興奮しているけれど、涙が無理なら使うつもりはない。涙のびっくりしたような顔に俺がひやひやとしていれば……涙が、ゆっくりと腕を動かして。俺の手の上から、バイブを掴む。



「……これ、俺のなかにはいるの?」

「……おう」

「……、」



 じっ、と涙がバイブに顔を近づけた。ちょっと怖いのか、俺の手を掴むその力が、強まっている。けれど、涙は好奇心に引きずられるようにして、もう片方の手でバイブの振動部に触れた。

 涙の白魚のような指が、バイブの真ん中あたりのちょっと膨らんでいるところに触れる。



「ここ……」

「?」

「俺の、ぜんりつせん……」

「っ!」



 ……なんだと。

 無垢なのはいいが。涙は突然、超絶いやらしいことをし始めた。そんな解説はいらない。まだエッチが始まってもいないというのに、俺のブツが滅されてしまう。



「このさきっぽが、奥のほう……」

「う、うん、ソウダネ」

「すごい……ふとい……」

「そ、そりゃふといほうがきもちいいですし、きっと」

「はいると思う?」

「俺のがはいってるから大丈夫、だよ、きっと」

「……でも」



 涙、どうやらバイブへの恐怖心はあまりないようだ。ちょっとわくわくしているように見える。……それは、いい。いいんだけど。喜ばしいんだけれど。

 俺の手を、そっと手にとった涙。そして、ゆっくり……自らの股間にもっていく。



「……俺の、いれるトコ……結生の形になってるよ? ほら……大丈夫かな」

「……っ、……、」



 俺の指先が、布越しに涙のお尻の孔に触れる。布越しでもひくっ、ひくっ、と疼いているのがわかる、涙のエッチな孔。

 ……天然もいい加減にして欲しい。俺の理性が一世代でダーウィンの進化論を証明してしまう。こんなことをされて涙に襲いかからない俺はもはや次世代の人間なんじゃないだろうか。

 でも、さすがに。さすがに、ここまでされてムラッとこないわけがない。俺は孔にくっつけた指の腹をゆっくり動かして……孔の皺のひとつひとつをなぞるように撫でてやる。



「あ、……」

「……ほんとだ、涙の、俺のカタチになってる」

「うん……結生だけの、モノだから……俺のは……」

「俺のチンコ専用だもんね……? 涙の体は」

「うん、……そう、……結生の……ち、……ちんこ、専用……」



 息が、あがってくる。いやらしすぎる涙を見ていると、頭がくらくらしてくる。

 はやく、涙をいじめたい。純粋でエッチな、俺だけの涙を、俺の腕のなかでめちゃくちゃにしたい。



「……涙、おいで。おもちゃでも感じられるようにしてあげる。俺と一緒に、もっとエッチな体になろう、涙」




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