金色の午後の日差し、白黒の海。


 ご飯を食べ終わって、お風呂に一緒にはいることになった。

 前は一緒に入ろうと言うと抵抗されたけれど、今回は自分から……というか自然に俺と一緒に入ってくれることになった。

 そんな変化すらも、愛らしくて、本当に嬉しい。



「……涙? どうした?」

「えっ」



 しかし、涙は脱衣所に入った途端、もたもたとして服を脱ごうとしない。俺をちらちらと見て顔をかあっと赤らめて……なかなかシャツのボタンをはずしてくれないのだ。



「いや、あの……こうして結生と、……その、エッチできるの久々……なような気がして、緊張して……」

「ほおー。じゃあ俺が脱がしてやろうか」

「えっ、ちょっ」



 ……ずいぶんと可愛い理由で脱衣を渋っていたようだ。可愛すぎて、ちょっと意地悪したくなってしまう。

 俺は涙の肩を掴んで軽く押し、壁に体を押しつけた。そして、手を壁について、腕の間に涙を閉じこめる。



「ゆ、結生……んっ……」



 恥ずかしそうに俺から目をそらした涙の顎を掴んで、唇を奪った。途端に涙は声をとろけさせて……そっと、俺の背に手を回してくる。



「あっ……ゆき……ん、……ぁっ……」



 ゆっくり、涙のボタンをはずしてゆく。それと同時に、涙の脚の間に膝をいれて……太股で、涙のアソコをぐりぐりしてやった。びくんっ、びくんっ、と小さく震えながら涙が喘いだから、嬉しくなって刺激を強めてやる。



「脱がされるの、興奮する?」

「ぬ、がしているだけじゃないだろ、……」

「じゃあ、こうされて感じてる?」

「んっ――……!」



 涙の体が持ち上がるほどに、ぐっと強く膝でアソコを押し上げてやれば――涙はくっと天井を見上げ、体をのけぞらせて硬直した。そして、一気に力が抜けたようにがくがくっ、がくがくっ、と震えて「あぁあぁ……っ」とどうしようもない声をあげる。

 ……エッロいイキ方。

 膝でぐん、と揺すれば、脱力した涙の体がビクンッと震える。そして、とろんととろけた顔で、俺を見つめてくる。



「すぐイっちゃったな」

「ぁんっ……だって、……ひさびさで、……あんっ……」

「それにしても早くて、……いやあ、めっちゃ可愛い」

「う、るさい……今日一日、結生とすることばっか、考えてたんだから……仕方ない、……あぁあっ……!」

「……まじ? じゃあ、いっぱい、イかせてあげる」



 ちょっとだけ、言葉責め。昔と違うのは、言葉責めをすると涙が天然デレ発言を返してくること。こっちが責めているのに、仕返しを喰らっている気分だ。

 でも、仕返しをされてそのままではいられない、男の性。もっと涙の可愛いところをみたい、そう思った。

 涙のはだけたシャツから現れた、白い胸にぽつんとある、乳首。俺はそんな乳首のさきっぽを、親指ですりすりとさすりながら、涙の耳元に唇を寄せる。



「……俺とすることばっかり考えていたって、……想像のなかで、涙は俺にどう抱かれていたの?」

「……!」



 アソコをゆっくりとぐにぐに、そして乳首をすりすり。じりじりと刺激を与えながら訪ねてみれば、涙はかあっと顔を赤らめてうつむいた。「んっ、んっ……」と可愛い声をあげて、恥ずかしそうにしている。



「……ぎゅって抱きしめられながら……優しく、……された」

「もっと詳しく教えてよ」

「わ、……わかんない……あんまり、詳しく考えていない……ぎゅってされながら気持ちよくされるとこばっかり、想像してたから……」

「いれられているときのこと、想像してたの?」

「うん……いれられて、……結生に、奥、ぐりぐりされていること……想像してた……」



 ……うわあ、エッチだ。

 細かくああしたこうしたって教えてもらいたかったけれど、それよりもちょっとエッチな回答をもらってしまって、ぐっと下腹部が熱くなる。涙が言ったのって、あれだもの。涙のなかにいれて、ベッドの上でギシギシしている奴だもの。

 涙は、「俺と繋がっている」のが好きなんだなあ……そう思うと涙のことがたまらなく愛おしくなる。

 涙を焦らす余裕すらも、意地悪する余裕すらもなくなってくる。加速する涙への愛おしさが俺を急かしてくる。



「あっ……」



 俺はちょっと荒々しいくらいに、涙の服を急いで剥いだ。涙はそんな俺の手つきを、唇をきゅっと噛みながら見つめている。黙って俺に脱がされている涙、という事実にすらも俺は興奮して、どんどん心臓の鼓動が速まっていった。
 
 もう、どうしよう。はやく食べちゃいたい。めちゃくちゃにしたい。……ああ、だめだ、優しくしないと。でも。



「結生……」



 気付けば俺は涙の服を全部脱がしていて、涙はすっぽんぽんになっていた。涙はぽーっとした顔をしながら、もじもじと恥ずかしそうにしている。ピンク色のつんと上向きに勃った乳首と、堅くなってぷるんとしている涙のもの、それがとんでもなくエロい。



「おふろ、……はいろっか」

「うん……」



 はやく涙のエッチな体をいじくり倒したい。

 俺もさっと服を脱いで、涙の手を引いた。浴室に入る瞬間に、涙が緊張したようにくっと息を呑んでいたから、俺まで緊張してしまった。





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