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▼ 後日来店時のセクハラ 中編2

「ほら、ちゃんと咥えろって」

政宗の前に跪かされて、直下立っているそれを口許に押し付けられる。
舌で先端を撫でれば、長さが増していく。
唇を寄せてちゅっと鈴口に吸い付き、甘く歯を立ててみるとピクンと反応して苦みが舌に走った。
そのまま先端を含んでまるで飴でも舐めるみたいに舌で転がせば、どんどん硬くなっていく。

「ん…ふぅ…」

「そこばかりじゃなくて、もっと下の方もちゃんと舐めてくれよ。あと、手も使ってくれ」

その指示の通りに、竿の部分にも舌を這わせる。
先端を指でくにくにと刺激しながら、時折キスをして何度も上下に舐めていく。
根元の部分も丹念に唇を使って可愛がってあげれば、奴は気持ちよさそうに吐息を漏らして私の髪の毛を梳いていた。

「も…無理だ。我慢できない。早苗、全部咥え込んでくれ…」

切羽詰まった声に視線を上に向けると、頬を赤くさせ、もどかしそうに私を見つめる政宗と目が合う。
潤んだ瞳が私の意地を溶かしていく。
切なく求められると、さっきまでの憎まれ口の押収なんてどうでもよくなって、もっとしてあげたいと何故か妙な奉仕心が芽生えてしまい、長いソレを何とか喉の奥まで収める。

「っ…くぁ…あっ…!」

頭を上下に動かすと、政宗が喘ぎ声を漏らし始める。
口の中の粘膜を密着させて雄に舌を撫でつければ、腰が浮いて先端をより奥へと進めてくる。
そのまま、促す様に吸着したり甘く歯を立てて刺激を加えた。

「ん”んっ…!んっ!」

その様な所作を繰り返していると、限界が近いのか、とうとう政宗は私の頭を両手で押さえて腰を打ち付けてくる。口の中をいい様に使われて息苦しさに襲われ、逃れようと圧迫する肉棒に抗う様に舌を絡ませてしまう。
そして、段々と腰のスピードが上がってきた。

ドクン――――

大きな躍動と共に口の中に広がった熱い液体。
そして、数回ほど腰を動かして、全てを放った政宗は自身を引き抜く。
残されたその濃い苦味に思わず眉を顰めて、吐き出そうと喉を動かそうとする。

「君、駄目だぞ。ちゃんと飲んでくれ。これは命令だ」

すると、それを察した奴が動きを制した。
じっと私を見つめるその強い視線に逆らう事なんて出来なく訳もなく、結局は言われた通りに嚥下する事になってしまう。
自身の欲望が私の体内へ取り込まれていくのを見て嬉しそうに、その真っ白な男は目を細めた。


「政宗、もういいだろう?」

「あぁ。先にすまなかったな、弓月」

政宗が私の身体を起こして、今度はソファでふんぞり返っている弓月の元へと届けられる。奴はすでにジャケットを脱ぎ、カッターシャツのボタンも全て開いており準備万端といったところ。
向かい合うように私を膝の上に座らせたその男はとても嬉しそうにこう告げた。


「1番は王様2の上に跨がって腰を振れ」


…ダイレクト過ぎるだろ。

「…弓月さん、せめてさっきの政宗くらいには隠そうとしてよ」

「細かい事は気にするな。どうせ何を言ってもすることは変わらないだろう?」

嬉しそうに瞳を細めて私のお尻を両手で撫で回すオーナー様。
コイツはもはや、セクハラを隠す気もないのか。
いくら綺麗な顔をしているといっても、これはどうなんだ。

そんな事を考えていたら、いきなり謎の解放感が私の背中を襲う。

「!?」

「ほら、君、万歳しろ。服を脱げ」

何事かと振り返ると政宗がすぐ後ろに立っている。
この男は勝手に私のワンピースの背中のチャックを開けていた。

「ちょっ…!ココでほんとにするの?」

「当たり前だろう?これは命令だ」

「弓月、俺が腕を上げとくから脱がせてくれ」

「了解」

「勝手に話進めないでよ!やめてって!」

もちろん私の抗議は聞き入れられる事もなく、政宗により無理矢理に両腕を上げさせられて、弓月にワンピースを脱がされる。
おまけにご丁寧にブラジャーも外されてしまった。
そして、弓月は私の中心に手を伸ばしてストッキング越しになぞったかと思えば、爪で破りショーツの中に指を滑りこませた。
入口に指の腹を押し付けて前後に動かされると、遠慮がちに水っぽい音が立ってくる。

「気が乗らないとか言ってた癖に此処はすでにびちょびちょに濡れてるな。
 鶴のものをくわえて自分も感じていたのだろう?」

にやにやと意地の悪い笑みを浮かべて耳許で囁く。
からかいながら、耳朶に甘く歯を立て、くちゅくちゅと卑猥な音をさせて挑発してくる美しい男。

「そんな事ないってばぁ…!やっ!それダメ…!」

いきなり親指が手前の蕾を押し潰してくる。
まるで、電流に直に触れたかの様に腰が思いきり跳ねてしまった。

「ほう。これが好きなのか…」

さっきまでとは違う私の反応に、薄い唇から整然と並んだ歯を覗かせる。
そして、執拗に親指と人差し指で摘んだり、捏ね回したりと絶え間無く快感を与え続けてくる。
しかも、いつの間にか、後ろから左腕を回し込んで股を閉じれない様にしたまま、
左手の中指と人差し指で花びらの中も撫で始めている。
右手で突起を弄ばれ、既に暴かれているイイトコロを何度も擦られてしまえば、
だらし無く蜜を垂らして、その快感を享受するしかない。

「やぁっ…」

とうとう達してしまった私は気持ちよさに力が抜けて、思わず弓月の肩に頭を預けてしまった。


2017.2.25
天野屋 遥か



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