Live for the night | ナノ








▼ 後日来店時のセクハラ 後編1

「素直で可愛いな」

嬉しさを滲ませた声が耳をくすぐる。
右手で慈しむように頭を撫でながらも、左の指の動きを止める気配はない。
余韻に浸るソコを更にぐちゅぐちゅと掻き混ぜるこの男は、本当に意地が悪いと思う。

「おい、腰を上げろ」

理性が溶けてしまい、頭の中がぼんやりと甘く痺れた状態では言われるがままに動いてしまう。
怒張した弓月を自分の腰の中へと沈めて行った。ウネウネと蠢いて、この男に吸い付く粘膜。自分の子宮がこの男を歓迎している事を、嫌でも自覚させられてしまう。

「相変わらずキツイな…お前のナカは…」

少し吐息を漏らす弓月は気持ちよさそうに口角を上げた。
深くまで侵入したこの男が、更に自身を押し付けてくると、粘膜に熱い塊が直接触れて、どうしようもなく疼いてしまう。

「いいんだろ?腰が勝手に動いてるぞ?」

間近に映るその瞳の奥がゆらりと輝き蠱惑的に誘う。

「ん…いいよぉ…弓月もっと…」

両腕をその白い首に回して身体を密着させて、耳許に唇を寄せて囁く。
私の媚びる様な甘ったるい声に、舌舐めずりをする美しい男。
視界に入ったその紅い舌に反射的に唇を寄せて吸い付けば、男も応える様に舌を絡ませる。上も下も濃厚に愛されてどうにかなってしまいそう。

「ったく、君も最初は嫌々言う癖に、いざ始まっちまったら自分から強請り始めるんだから、とんだビッチだよな」

私と弓月の濃厚な睦み合いを、酒の肴にしている政宗の呆れた声が聞こえる。
溢れそうな位の快感を受け止めさせられている私には、言い返す余裕なんて無くてただただ喘ぐばかり。

「政宗、お前、そんな事を言っているが、ハマってるのはお前も同じだろ?」

「まぁな。ギャップが堪んないんだよ」

「お前はマニアックなものが好きだからな」

クスクスと笑い合う男達。
談笑を楽しむその間も弓月はもちろん私の弱い所を的確に抉り、背後から確実に私を絶頂の淵へと押し進めさせていく。
抜かりのない恐ろしい男だと、改めて思い知らされる。

「ん…はぁっ…!あぁっ!」

ガツガツと下から激しく肉杭を打ち込まれて、その度に身体の芯から蕩けていく。

「そろそろか?早く放てと俺に絡みついて仕方ない」

元凶の男にしがみ付いてその強すぎる快感に耐えていると、頬を撫でられる。
激しい動きと対照的に悠然と色事とは無縁な品の良い微笑みを浮かべる男は、
そのまま私の最も奥に自身の先端をぶつけ続けた。
膣壁の痙攣は激しくなり、頭の中で火花がパチパチと音を立てて散っていく。

「……っ!!」

強すぎる刺激を与えられると、声すら出ない事を初めて知った。
再び絶頂に導かれた私は、今度は陸に打ち上げられた魚の様に、ただ酸素を求めて口を開けながら身体を大きく跳ねさせるだけ。
腰の中は悦楽に浸り、弓月を締め付けている。

「よしよし。今、お望みのモノを注いでやるからな」

力の抜けて、完全に身体を預け切った私を抱き締める弓月。
腕に力は入らず、ぐったりと肩に頭を乗せて、未だに最奥を抉り続ける彼の動きを他人事の様にただ感じるだけ。段々と自身に血流が集まり、中で脈打ち始めていく。

「受け止めてくれ…」

大きく奴の雄が跳ねて、腰の中に液体が注がれるのがわかった。
その衝撃に再び、締め付けてしまう。

「俺に注がれてそんなに嬉しかったか。お前は本当に可愛いな」

そのまま頬にキスを落として、弓月はようやく私を解放した。

「ほら、君、次は俺の番だ」

ソファに座らされていた私は息を吐く間もなく、今度は政宗に腕を引かれる。
ソファに押し倒されて、そのままのしかかられた。抵抗する力なんてある筈のない、むしろマイナスな私はされるがままに大きく股を開かされる。

「まぁ、弓月のが入ったままだけどいいよな」

いつの間にか上半身の肌を余す事なく晒しているこの男は、ズボンのチャックを開けて一度鎮めた筈の自身を再びそそり立たせて私の中心へと当てがった。
ぬかるみきったそこは、簡単に呑み込んでしまう。
弓月程の太さはなくても、長いそれは最も簡単に子宮の口へと届いてしまう。
最奥の入り口を先端で押し潰されば、どろりと蜜と白濁の混じった淫らな液体が雄へと絡みつく。

「すごいな…!いきなり絡みついてくる…コイツは驚きだ」

声を弾ませて律動を開始する政宗。
もう、ぼんやりとしている私は重なる熱い体温を感じるだけ。

政宗が私を呼んでいる気がするけれど、答える力もなくて…

段々と意識が遠のいて目の前が真っ白になった。

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