INAGO
ネタ部屋
▽蘭拓
たまに距離を感じる。
いや、本当はたまになんかじゃない。
気づいてないふりをしてるだけ、気にしてないふりをしてるだけ。見えないふり、知らんぷり。
だっていつも、神童は肩が触れる程の距離に居るから。
たとえそれが、俺が勝手に歩み寄っているだけの、一方的な行為であり好意だとしても。
受け入れてくれてる、俺が隣に居て良いって、神童も想ってくれてる。当たり前のことなんだって、周囲も認めてくれてる。
そんな願望羨望欲望何もかも。いつか届く希望だと、無理に信じて。
真実にしたくて、ずっとそばに居たくて。
なぁ、神童。
もしも、いつか、俺が隣に居なくなったら。
お前は俺を探しに来てくれるか?
気づいてくれるか?
本当はいつも醜い嫉妬でいっぱいで全然かっこよくない俺のこと、それでも隣に居て良いんだって、霧野蘭丸が良いって想ってくれるか?
探しに来て、神童。
追いかけるのに勝手に疲れて、勝手に立ち止まって、勝手にお前を見失って。
でも俺、やっぱり神童じゃないと嫌なんだ。神童だけが良いんだ。
俺を見つけてよ、神童。
そしたら俺、背中じゃなくてお前の横顔を見つめられるように、また頑張れるから。
頑張りたいんだ。ずっとそばに居たいんだ。
だから、勇気と約束を、俺に何度でも立ち上がれる力をちょうだい。
「......こんなところに居たのか、霧野......」
「神童......」
「長い間待たせて悪かった。でも何も、こんなみつけにくい所に居なくても......」
「ははっ、先に帰ったと思ったか?」
「思わなかった」
「え、」
「......だって霧野はいつも、俺を待っててくれる。霧野は俺を置いていかない。そうだろう?」
何言ってるんだよ、神童。逆だよ。
待っているのはいつも、神童だろ?
なかなか追いつけない俺を、見放さないで待っててくれるのは、信じてくれるのはいつも神童だよ。置いていかれるのは神童じゃない、俺だよ。
なのになんで、そんな優しい瞳で、安心したように笑うんだよ。
好きだ。ずっとずっと、神童が好きだ。
「……かくれんぼ、しないか?」
「…遠慮する。もう充分だろ」
「何だ、残念」
「………霧野の考えてる事なら、大体分かるよ」
「…本当に?」
「何年一緒に居ると思ってるんだ」
ほら、帰ろう。そう言って手を差し伸べる神童は、めずらしく積極的で。何年か前までの、いつでも俺が手を引いて歩いてきた泣き虫たっくんとは随分印象が違う。
あぁ、やっぱり分かってるんだな。
俺が弱ってる時、神童はいつもよりずっと凛々しく力強く、俺を引っ張ってくれる。
安心させてくれるんだ。
探しに来て欲しいだなんて、願わなくても。神童の気持ちを試すようなことをしなくても。神童はちゃんと、俺を見て俺を信じて俺を想ってくれるから。
だからどんなに距離があっても、俺は神童のそばに居られるんだ。
「久しぶりに手繋いで帰ろ、神童」
「……はいはい。今日だけだぞ」
きっと必ず探しに来て、きっと必ず俺を見つけて。
そしたらもう、二度と離さない。ずっと、いつまでもお前のそばに居るから。
(かくれんぼしましょ)
(不思議な森の中)
(ずっと君を待ってるの)
****************
昨日電車の中で書いてたネタを完成させたんですけど…肝心のオチ忘れました(^q^)
なのでものすごくテキトー(笑)
オチが迷子ですかくれんぼしてやがりますorz
▽一年生組
松風「切実に出番欲しいよ」
狩屋「何言ってんの天馬くん。順調にサル→フェイ←天フラグ立ててんじゃん」
西園「見事な三角関係だよね!」
松風「違うよ!欲しいのは俺じゃなくて剣城の出番だよ!」
剣城「まさかのここで俺に振るか」
影山「さすが天馬くん!良妻賢母ですね!」
剣城「影山それ意味違う」
狩屋「輝くん完全に字面で判断して言ったでしょ」
影山「ボケたい気分だったんです」
西園「まさかの確信犯!」
松風「えへへ〜そんなことないよぉ」
剣城「時間差の照れ止めろ。紛らわしい」
松風「剣城こそ!いっつも余裕面して急の不意討ち止めてよね!きゅんきゅんしちゃうだろ!」
剣城「なっ...」かぁぁ
狩屋「え、何これバカップル?」
影山「バカップルですね」
西園「バカップルの痴話喧嘩だよねっ☆」
狩屋「何それ犬も食わないじゃん」
松風「サルなら食いつくかもよ?」
剣城「おい、ちょいちょいネタにするの止めろ」
影山「うわぁ、剣城くん嫉妬ですね!」
松風「えっ、本当!?そうなの剣城!?」ぱぁぁ
剣城「ちがっ!......うことも無い無い無い無い無い無い無い」
松風「ツンデレすぎるよどっちなの!?」
影山「ラブラブですねー」にこにこ
狩屋「......ねぇ、オチは?」
西園「無いよ。だって無意味なんだもの」
狩屋「.........デスヨネー」
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やっぱり一年生組は癒しですね!
ほんと可愛い///
公式もっとください(^q^)
▽蘭(拓)+南(倉)
南沢「神童ってさ、」
霧野「南沢さん、神童を狙うなんて良いセンスしてますけど俺に殺される覚悟と倉間に振られる覚悟がある前提で宣戦布告するんですよね^^?」にっこり
南沢「ちげーよ俺まだ何にも言ってねぇ!」
霧野「そうなんですか紛らわしい」しれっ
南沢「……本題に入ってもいいか?」
霧野「どうぞ」
南沢「まぁいいや。……ぶっちゃけ、神童ってアッチ方面の知識どんくらいある訳?」
霧野「そうですね…紅茶とサンドウィッチの美味しい店に関してはやっぱり神童のほうがよく知ってますかね…」
南沢「いやそういう話じゃなくて」
霧野「でも神童が好みそうなケーキとパスタの店なら俺のほうが断然詳しいです!」ドヤッ
南沢「だからそういう話じゃねぇよ!つーかお前等どんだけ優雅なデートしてんだよ!」
霧野「見た目同様、だてに女子力高くないですから」
南沢「もはや開き直ったか」
霧野「で、アッチって言う事はソッチ、つまり神童のエロ方面の知識について南沢さんは聞きたいんですよね?」
南沢「わかってたならボケないでさっさと答えろよ」
霧野「いや、だって神童の痴態は俺の宝ですし」真顔
南沢「俺ときどきお前の思考回路がわかんなくなるわ」
霧野「大丈夫です、ほぼ100パーセント神童の為に生きてます」
南沢「……んで、神童も年頃の中二男子な訳だしどんくらい知識あるわけ」
霧野「(スルーしやがった)……まぁ、大方の予想通り神童はそういうの全然知りませんよ」
南沢「え、マジで?ネットや携帯がこんなに普及してる時代なのに?」
霧野「はい。携帯はもちろん、パソコンだって制限かけられてますし」
南沢「じゃあやっぱ定番で雑誌とかDVDとか…」
霧野「神童が自ら進んでそういうの借りるように思えます?」
南沢「……ないな」
霧野「でしょ。まぁ、そういうプレイならしたことありますけど」
南沢「おい今すごい事サラッと言わなかったか」
霧野「歩く18禁の名を誇るエロみ沢さんに褒められても全然嬉しく無いです」
南沢「褒めてないし俺も嬉しくねぇよ」イラッ
霧野「まぁ、ずばり結論を言いますと神童のエロ方面の知識は皆無ですけど、俺が神童に手取り足取り身を以って教えてるんである意味そこらへんの中学生男子より豊富です」キリッ
南沢「今更言うことじゃ無いけどやっぱりそうだと思ってた」
**********************
久々の会話文が何でこのチョイスになったのか桜兎自身にもわかりませんorz
蘭ちゃんの敬語ってやっぱり違和感だらけですね(笑)
たっくんご愁傷様!
▽サルフェイ
僕が忘れた僕のココロを、君はずっと持っていてくれたの。
抱えていてくれた、守ってくれた。君だけは、僕を憶えていてくれた。
僕と言う存在を、忘れないで、ずっと待っててくれた。
ねぇ、それがどんな意味を持つのか。
君は分かっているのに、気づいていないフリをするんでしょう?
「フェイ、ぼーっとしてどうしたんだい」
「ん、サル……何でもないよ」
「相変わらず嘘がつけないね」
「嘘じゃないってば」
「そうだね。隠してる、…いや、誤魔化してるが正しいかな」
「………」
何なのその言い方。隠してるのも、誤魔化してるのも、僕じゃなくてサルでしょ。
そう言いたいのに、結局何も言えないのは怖いから。
僕はきっと、僕が想っているように、サルも僕の事を想ってくれているのに。それでも自信が無くて、弱いから。
強がりの嘘も上手につけない、そんな僕は。君に否定されてしまう事が、とても怖いんだ。
もしも僕が素直に言えたら、サルは馬鹿だねって言って笑ってくれるはずなのに。
こんなにも近くに居るのに、ろくに手だって触れない。
君の気紛れな不意打ちを、僕はいつも待つばかりで。
ねぇ、気づいてないのは君のはずなのに、どうして僕のほうがこんなにも君と向き合えないの。
「フェイ、今夜僕の部屋においで」
「…え、なんで」
「今夜は流星群が見られるらしいんだ」
「…そ、そうなんだ。うん、わかった行く…」
「……安心しなよ。寂しがりやなウサギの願いは、星じゃなくって僕が叶えてあげるから」
「なっ、に言って…!」
「その代わり、月には帰してあげないからね?」
「…意味わかんないよ…」
君が居る温もりを、優しさを、尽きる事の無い愛しさを。僕はこの腕に、胸に抱えて、もっともっと溺れていく。
だけど沈んでしまわないのは、きっと、君が力強く僕を引っ張って離さないからなんだよ。
それがどんな意味を持つのか、僕も君も分かっているのに。
やっぱり気づいてないフリをするのは、2人、いつまでも曖昧な海に漂っていたいからでしょう?
(満天は沈む)
(深く、色を閉じ込めて)
(遠い貴方の底で、僕は眠るの)
******************
サルフェイ書きたかったけど特にネタは無かった。
…つまりは雰囲気です!いつもですね!
時間軸がわからない(^q^)
▽サルフェイ
約束だよって伝えたい。
寂しい夜も、切ない朝も、何もかもが眩しすぎて辛い昼も。
ひとりぼっちの時は、いつでも僕を呼んで。
君が望むなら涙も傷も知らないふりをするし、君の気が少しでも晴れるならどんなに乱暴にしてくれても構わない。
何でも良いから。きっと、必ず、僕を呼んで。
寂しいのは痛くて苦しくて悲しいから。
だからお願い。壊れないで。抱え込まないで。どんなに強い君でも、きっと、孤独に押し潰されてしまいそうな時があるはずだから。
忘れないで。信じていてね。
僕は君を想うよ。ずっと、君の為に、そばに居るよ。
世界中の誰もが君の敵になっても、僕だけは君を信じてるよ。
「......馬鹿だね、フェイ。本当に愚かだよ」
「...うん。そうかもね。サルがそう言うんだから」
「......早く逃げなよ。このままじゃ僕は君を、確実に傷つけるよ」
「それでも良いよ。僕は君の怒りからも、憎しみからも、痛みからだって逃げたくないんだ」
「...本当に、馬鹿だね君は...」
僕も君も、甘えることはそんなに上手じゃないから。だから、これで良いんだよ。
手袋越しに伝わる体温は、やっぱり微かで温もりは届かない。力加減が出来ていない抱擁も、呼吸を奪うようなキスも、君の痛みを伝えてる。
僕たちは淋しいね。
どんなに求めても、この世界は何も満たしてくれないんだから。
「......フェイ。抵抗しないでね」
「...しないよ。サルの望みは、僕の望みでもあるんだから」
だから、君の頬を流れる滴は見ないよ。
そっと瞳を閉じて、僕は束の間の痛みと愛しさに身を委ねた。
(赤い糸)
(結ぶより強く)
(縛り付けて)
******************************
サルフェイはちょっぴりシリアスでも美味しいですもぐもぐ。
だってふたりの幸せな未来は約束されてるやんね!!!
とにかく好きですサルフェイ。
▽基緑+マサキ
青い春は、眩しいはずなのにどこか少し薄暗くて。どっちにしろよく見えない。
ほんの少しでも背伸びをしようと、走り続ける事に精一杯な俺達はいつもその一瞬に気づけないんだ。
遠く遠く過ぎ去って、やっと自分の道を歩めるようになった頃にふと思い出す。
あぁ、そうだ。あれが、あの日々が、俺にとっても、君にとっても、一番輝いていた宝物だったんだと。
失ってない。今もこの胸にある。だけど、もう戻れない。
色褪せない痛みと愛しさは、思い返せばまだ苦くて。それでもやっぱり、甘酸っぱくて恋しくて。
もっと大切にすれば良かった。もっと、もっと、あの時を一生懸命に生きれば良かった。
後悔する事を諦めるようになった頃、俺達はもう大人で、感情のままに自由に羽ばたく事はとても難しいから。
「つまりねマサキ、毎日を無駄にしないように何事にも一生懸命に取り組まないとダメだよ」
「…緑川さん、その言い方なんかすごいおっさん臭いんですけど」
「なっ、失礼な!俺はマサキの為を思って言ってるのに!」
「そうだよマサキ、緑川はいつだって可愛いよ」
「「ヒロト(さん)は黙ってて!!」」
えぇ、ひどいなぁ。なんて、涼しげな顔をして笑うヒロトと、どこか不服そうに唇を尖らせるマサキの顔を交互に見比べて、俺はやれやれと息を吐く。
こんな何でもない日々が、当たり前となった日常が愛しくて仕方なくなったのはきっとまだ最近の事。だけど、何故だかもう随分と前からのように感じる。
忙しくて気づく余裕が無かっただけで、俺はもうずっと前から今の生活を大切に思っていたんだろう。
「緑川さん、いっこ質問したいんですけど」
「ん、なに?」
「……今、幸せですか?」
見上げてくる瞳は、やっぱり随分と幼くって純粋で。答えなんて考えるまでもなく決まってるのに、一瞬考え込んでしまう。何気ない問いかけはひどく確信を突いていて、万が一にでも誤魔化してしまったら、きっと、いつかマサキの影になってしまう。
「それは俺も聞きたいなぁ」
「…顔がニヤついてますけど、ヒロトさん」
「え、そうかい?」
「全く。ヒロトは相変わらずわざとらしいんだから」
「…で、緑川の答えは?」
「……そんなのもちろん、」
もしも、過去の俺にもう一度出会う事が出来るなら。あの頃の俺にも、ずっとそばに居てくれた君にも伝えたい。
俺は、俺たちは今、すごく幸せだよってね。
(そして今度は)
(これからの君に)
(優しい未来を約束したい)
****************
マサ基緑ってほんと好きです…。
ほんわかしてて、すごく温かいイメージ。家族に一番近い関係って感じがします(*^^*)
内容は相変わらず雰囲気ですけど(笑)
▽サルフェイ
好きも嫌いも、君が僕に向けた感情なら何でもいいと思ってたのに。
大事なのは、君が僕の事でいっぱいになっていると言う事。目なんて逸らさせない。心の隙間なんて、1oも空けさせない。君は僕の事だけ見てたら良いんだよ。
だからその感情の名前なんて、二の次だと思っていたのに。
「サル、・・・はい。コレあげる」
「・・・何だい?」
「クッキー。昨日天馬のとこに遊びに行った時、秋さんに教わりながら天馬と一緒に作ったんだ」
「・・・へぇ。それは妬けるね」
「ばか。・・・・・・サルに食べて欲しくて頑張ったんだからね」
照れているのか、頬を染めて目を逸らしながらそっけない態度を取るフェイに不覚にも胸がきゅっと締め付けられる。
僕の、ため。
フェイがくれた贈り物。僕の事を想ってる証。
そう思うと、綺麗にラッピングされた手の中の包みがさっきよりもずっと重みを増す。
「・・・フェイ、今日が何月何日か知ってる?」
「?・・・・・・3月14日、だよね」
「ホワイトデー。・・・バレンタインの時のチョコレートも含めて、僕はどれくらいお返しをすればいいかな」
「何言ってるの。そんなのいらないよ」
サルが喜んでくれたなら、それでいいよ。なんて。
君はきっと、分かってないんだね。それは僕も同じなのに。
フェイが喜んでくれるなら、僕だってたくさんたくさんお返しをしたいんだ。
「それじゃあ、僕の部屋においでよ。特別な贈り物をあげる」
「えー・・・なんか信用できないなぁ」
「随分と失礼だね。・・・・・・昨日は天馬と過ごしたんでしょ。今日は僕と一緒に居てよ、フェイ」
「・・・うん。僕もサルと一緒に過ごしたいな」
感情の名前なんて、どうでも良かったはずなのにね。
今は2人同じ気持ちな事、君が微笑んで僕もつられて笑ってしまう事、繋いだ掌に幸せを感じる事、全てが愛しくて。大切で、君が大好きで。
やっと素直に、君を正直に愛する事が出来るようになったんだ。
「フェイ、本当にありがとう」
「僕のほうこそ、いつも本当にありがとう」
今の僕たちはきっと、ギリスとメイアにも負けないくらいに互いを強く想いあっているんだろうね。
(約束した)
(ずっとそばに)
(君と歩いていこう)
*********************
たまにはちゃんとした(?)ラブラブ甘々サルフェイ!
ホワイトデー・・・のつもりです。そのまんま(笑)
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