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CRO×QUAR 志摩×エヴァ(1/3) 初性交,両思い,エヴァルートEND
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【条件1:志摩が童貞であること】 【条件2:志摩がアリカの想い人を知らない】
クロスカルテットが無事、表舞台にデビューを果たした後のお話。
「ご馳走様でしたっ!こんなに野菜食べたの久しぶりだったし、相変わらずどれも美味しかったよ。」
「ありがとうございます。俺が怪我していた間、志摩さんに色々、ご面倒見させてしまっていたので・・・。これぐらいでしかお礼が出来ず、逆に申し訳ないです。」
「全然、全然。またエヴァのご飯食べられて凄く得した気分だよ。本当にありがとねエヴァ。」
あの日の夜、エヴァの部屋へと再び招かれていた志摩。 エヴァがクロスカルテットを辞めずに継続してくれる話を徹夜から聞いてホッとしたのも束の間。 その今までのお礼とお詫びにとして。腕によりをかけた御飯を作ってくれて、お腹いっぱいたらふく食べて気分も上々、大満足していた。 持参したお酒も1缶空けて2缶目に。けど3以上は絶対に飲まないようセーブして気を付ける。
「志摩さんも明日、お休みでしたよね?今日は俺んちにこのまま泊まって、ぜひゆっくりして下さい。」
「お酒飲んじゃったからね。車乗って帰るわけにはいかないから、お言葉に甘えさせてもらうよ。ありがとねエヴァ。」
「いえ。俺もまた志摩さんと一緒にいられて・・・。ちょっとだけ独り占め出来て嬉しいですから。」
「そ、そっか・・・。」
あの時の騒動で本当、色々あったけれど。 あの時の騒動のおかげで、よりエヴァとの距離感が近くに感じられる。 このなんともいえない感じが擽ったくさせてきて、体も痒くて落ち着かなくて。こっちのが年上なんだから余裕を見せていたいのに、ついソワソワしてしまう。
「あの・・・。本当に俺が先にお風呂いってもいいんですか?」
「いいよ。食器は洗っておくから、いつも通りにゆっくり浸かっておいで。」
「ありがとうございます。ではお先に頂きますね。」
なのでエヴァを浴室に追いやって、自分は食器を洗うついでで、自分を落ち着かせようとしたのだがー・・・。
「・・・・・・っ。」
逆効果、だった。 浴室から聞こえてくるシャワーの音が、志摩を誘惑してくる。 あのいい感じに引き締まった体が。生まれたままの姿で。上から下まで体の全身くまなく。熱いシャワーを浴びている・・・。 お酒を飲んだせいもあって暴走気味な妄想が、堪らないし止まらない。
「はぁ・・・っ・・・はぁ・・・。」
食器を洗い終えると、フラフラする彼はエヴァが普段使ってるベッドへ。そのままボフっと寝っ転がると、そこにはやっぱり微かに残り香がいて、すぅーっと吸ってしまう。
「・・・エヴァ・・・なんだよ、これ・・・。良すぎるっていうか、ヤバイだろ・・・こんなッ。・・・これがエヴァの、匂い。」
我ながら何て変態行為だ。 こんなことしちゃダメだって分かってる。 けど取り憑かれたあわよくばの妄想が、暴走気味を暴走に。
(エヴァの風呂が長くて助かった・・・。)
空で抱く彼に向かって腰を振る姿なんて見られたら、1発で全部が終わる。 けど勢いに任せて酒を3以上飲んで壊れた自分で抱くのも嫌だ。非道を覚えていられないし、そういうことがしたいんじゃない。 似て非となる行為を。彼に自分の初めてを捧げたい。貰ってほしい、ただそれだけだ。 するとその時、
「志摩さん、何かありました?ギィギィする音がお風呂まで聞こえてー・・・「わーっ!?」
エヴァがお風呂から出てきてしまい、妄想も急停止。 浴室のドアが閉じる音で、慌てて起き上がってベッドから退いたけど、ちょっとヤバイ。 浸かりすぎた暴走によって、ビックリで抜けずに終えちゃったから、静まらない息子が起きたままだ。
「どうかしましたか?志摩さん。」
「なんでもないなんでもない。俺もお風呂っというか、お湯頂くね!」
「は、はい。志摩さんもごゆっくりどうぞ。」
危ない危ない。妄想に夢中で、エヴァが出てくるタイミング完全に聞き逃すとこだった。 だから見られる前に前屈みで浴室に逃走。 続きはー・・・うん。続きはシャワー浴びてる時に。今度は最後までちゃんと完結させよう。 その時、だった。
「あれ?何これ?」
タオルを肩にかけたエヴァから、妙な言葉が。 気になって振り返ると、そこには・・・。
「何かのお菓子・・・?」
自分のベッドの上で見つけた何かを手に取り、艶やかな袋を不思議そうに見つめていた。
(ヤバッ!?なんで持ってきたアレがあそこに!?!?)
けど彼は高校2年生の男の子。 始めは分からなかったようだが、理解が追いついてしまう。
「え!?いや、ちょ・・・っ!?なんでコレが俺のベッドに!?」
(ああぁぁ・・・。)
うん。いや、うん。 エヴァの反応は多分、何も間違ってない。 この部屋。いや、彼の家にはひとつも存在していないモノが、今現在、ひとつだけ存在してしまってるのだ。
「いったい誰が、こんな悪戯・・・っ。」
けどその飛び火が自分以外の誰かに向かうのは嫌だ。 第三者を巻き込むわけにもいかないから、戻った志摩は覚悟を決めた。
「・・・ごめん、エヴァ。・・・・・・それ、俺の。」
「えっ!?」
ここで逃げたら最悪を生むだけ。 ここで逃げるわけにもいかないから、彼に本当を伝える。
「志摩さんが・・・、なんでこれを?」
「朝陽さんに言われたんだ。・・・男同士でも最低限のエチケットだからって。その人が大事ならちゃんとしろって教えてもらって。」
そして彼の手から、それを返してもらう。 今日の為に、あわよくばで持ってきていたんだ。
「どうして・・・?」
「使いたかったからだよ、ここで。・・・エヴァと使いたかったから、持ってた。」
「!?」
「・・・・・・・・・。」
「志摩さん・・・。」
ここまで言えば、もう何の誤魔化しだって効かない。 艶やかな袋、コンドームを手にした志摩は隠すことなく。逆にもっと、目の前で見せつけた。
「・・・これの意味。分かる、よね?」
自分が今、何を思っているのか。 エヴァにそれを一番、理解してほしかったから。
「あ・・・ッ!」
だから志摩は追い詰めるように、彼のベッドの上に彼を押し倒し、その上を覆い被さる。 そして起き上がったままの自身を、彼の体の一部に押し付けた。
「これがさっきの音の正体。・・・っ・・・ここで・・・ん。エヴァで抜こうとしてたんだ。」
「・・・っ・・・志摩さん!」
「ごめんね?エヴァのベッドなのに、こんなやらしいことしてて、変態でごめんね。」
その上で唇まで奪う。 初めてのキスがこんな形になってしまい、申し訳ない。 けど、びっくりした。 エヴァの口はあったかくて、思っていた以上よりも柔らかかったこと。
「ん・・・。ん、んん・・・。」
彼が戸惑いながらも、奪ったはずのあるがままの口付けに、思っていた以上に抵抗が弱かったことに。
「エヴァ・・・。俺とのキス、嫌じゃない?」
こくり。
「もっとキス、してもいい?」
こくり。
「・・・ん。」
弱く頷いてくれてたけど、それでもエヴァが怖がってるのが分かる。 重ねてる唇から震えも伝わってくるから。 それが彼の気持ちだ。
「エヴァ・・・。答えて?嫌だったら止めるから。これ以上はしないから。」
だからそれ以上のジャッジは、エヴァに任せた。
「このコンドーム。エヴァと使っていいですか?」
「・・・・・・・・・。」
彼の口から。彼の言葉から聞きたかったから。
「・・・・・・・・・はい。」
返ってくる答えは、か細く小さくても。自分を受け入れてくれるとても大事な一言を。
「ありがとう、エヴァ。」
そのおかげでこれ以上を進める。進めようとして、服に手をかけた途端、
「あ。待って・・・、志摩さん!」
エヴァが突然、大きめな声を上げた。 やっぱりダメだったかな? いきなりだったから気持ちが追いつかない? 無理だけはさせたくなかったから、その一言で諦めかけたが、
「やめとく?やっぱり・・・。」
けど、それは違っていた。
「・・・先に、電気を。」
「電気?」
「恥ずかしいので・・・っ!」
「あ、ごめん!」
ストップさせた理由が『恥ずかしいから先に電気切って欲しい』。 そんな台詞、エロゲのエロシーンで女の子が使う言葉。 リアルでも彼女に言ってもらいたい言葉のうちのひとつ。 それを丸々っとエヴァが言っちゃうなんて、女子力が高い証拠? でも、なんだろう?女の子じゃなくて、エヴァが言ったからかな。 余計にやめれなくなって、勃ってるコレだってその言葉だけでもっと起きちゃって、もっと強いコーフンを覚えた。
「真っ暗でいい?」
「・・・はい。」
「じゃあ俺からもいい?もっと真ん中に寄って。・・・ベッドから落ちないように、したいから。」
明かりを消したからの、部屋は真っ暗。 スイッチからベッドの距離がちょっとあるけど、今までの感覚で、ゆっくり近づけた。 そしてソッと乗っかると近くでエヴァの姿が、少し触れただけで確かに分かったから。
「あ・・・!志摩さ・・・ん!」
勢いのまま、強く情熱的に抱きしめて。唇を見つけたら、さっきよりも深く奪った。
「・・・ん・・・っ・・・ふ・・・。」
少しの隙間から捩じ入れた舌でぶつかった舌と絡めてみる。 こんなエッチなキス、エヴァ知ってるかな? 志摩だってこんな大人の味、初めてだ。
「・・・ん・・・っ・・・エヴァ・・・んん!」
「んふぁ・・・っ・・・志摩しゃ・・・ん!」
知らなかった・・・。 エヴァの唾液って、こんなに甘いんだ。 程好く甘くて凄く好きで、全然なんていうか、やめれない。やめたくない。 舌だってこんなちょっと触れただけでも気持ちいのに、全部絡めたらもっと気持ち。 いつまでもやめられなくて。 いつまでも味わっていたくて。 呼吸困難させないように気をつけていたけど、ついつい自分優先になりがち。 多分、エヴァのが苦しい。けどそれでも必死についてこようとするから、その懸命さがとても愛おしかった。・・・から。
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