≪ top ≪ main
CRO×QUAR 志摩×エヴァ(3/3) 初性交,両思い,エヴァルートEND
[←] [目次へ] [→]
翌朝。 エヴァは気づくと自分の側に志摩がいないことハッと目が覚める。 すると台所の方から珈琲の香りが。
「え?志摩、さん?」
「あ。エヴァ起きた?朝ごはん、食べれそう?」
彼がいなかったのは、ただ単にエヴァよりも先に起きただけ。 そしてまさかで朝食を用意していたから、やらさせてしまったことに驚き、勢い余りに飛び起きた。が、
「志摩さん何しー・・・!?!?」
「あ、だめ!いきなり起きちゃ!」
「ーーー・・・っ。」
「だ、だよね?やっぱり。」
体の下半分の怠さと痛さにまでビックリ。 慌てて志摩が戻って来たが、止めるのがちょっと遅かった。
「ご、ごめんエヴァ。その、昨日の夜の最後。俺、調子乗ってガンガンやっちゃったから、その・・・大丈夫?」
「・・・・・・っ、はい。」
「ゆっくりでいいから体起こせる?手伝うよ俺。」
そうしてエヴァの体をゆっっっくり起こして、一緒に持って来ていた2つのマグカップのうち、1つを渡した。
「はい、ミルクティー。葉の方は淹れ方分からなかったから、一緒に置いてあったスティックの方になるけど。」
「いえ、ミルクティーならどれでも大丈夫です。・・・ありがとうございます、淹れていただいて。」
もちろんそれはミルクティー。 エヴァにはミルクティーだって、体に刻ませたからミルクティー。 もうあんな間違い犯したりしない。 だから香る珈琲は彼のじゃなくて、志摩が自分のために淹れたもの。
「一緒に珈琲もあったから勝手に使っちゃったけど良かった?」
「はい。アリー・・・、来客用のなので全然大丈夫でしたよ。香りだけなら俺も平気なので。」
「そっか。ありがとう。」
志摩もベッドへソファー代わりに。エヴァの傍に腰を下ろして座る。 その距離がとても近くて、昨夜のことをつい連想させてしまうほど。 エヴァも改めて恥ずかしがって、俯いたままミルクティーを口にする。 けど志摩としては、この関係を。確かなモノに変えたいから、こっちから縮めたくて迫ってみた。
「寒くない?大丈夫?」
「あ、いえー・・・。ありがとうございます。 」
着て来ていた上着をエヴァに羽織らせたのをきっかけに。
「エヴァ・・・。順番が逆になって申し訳がないんだけど、言わせてほしいことが。エヴァに聞いてほしいことがあるんだ。」
「え。何を?」
「昨晩のこと。・・・誰とでもシたかったわけじゃなくて、エヴァとだからシたかったというか。そこは絶対に勘違いしてほしくないというか何というか。」
いや、違う。 伝えたいことはこれじゃない。 伝えたかったけれど、こういうことじゃない。 もっともっとハッキリさせたい。 だから言葉はもっとシンプルに。 エヴァに一番分かってほしいから、もっと簡潔で簡単に。
「ー・・・エヴァが好きです。だから俺と付き合って下さい!」
自分の気持ちを告白した。 するとエヴァはコクリと。弱くしっかり頷いてくれて、
「こちらこそー・・・。いえ、俺も志摩さん好きです、から。だから志摩さんに好きだと言われて俺、今、凄く嬉しいです。ありがとうございます。」
エヴァはエヴァとして。 自分の気持ちを明かしてくれた。
「昨夜も恥ずかしがってばかりでしたが、嫌とかはそんなことは全然なくー・・・って。俺、朝から何を。」
「・・・エヴァ!」
それは2つの想いが1つになった瞬間。 志摩も嬉しくて、嬉しくなって、もう一度エヴァを抱きしめた。 勢い余って倒してしまったが、気にしない。
「珈琲飲んじゃった口で、キス・・・してもいい?」
「はい。・・・志摩さんとなら。志摩さんとだから、平気です・・・。」
そのまま奪った唇が、また自分を止められなくなる。 けどそんな志摩もエヴァは受け入れてくれたから。 お互いにお互いが熱く溶けそうになる程、また抱きしめ合う。
「・・・みんなにバレないよう気をつけないと、だね。恋愛禁止だから。兄貴にバレたら大変だし。」
「はい・・・。」
「エヴァ・・・。こんな俺だけど、これからもよろしく。・・・よろしくおねがいします。」
「はい。こちらこそ・・・、不束者ですが。よろしくおねがいします・・・、志摩さん。」
その日の朝。2人は誰よりも幸せなキスを交わし合って、この関係をより深く築いていくのでした。
めでたし、めでたし。
|
ー E N D ー
|
|