こんなの拷問だ。ああ、きっと拷問にちがいない。僕が何をしたというんだ。風呂に入っているルーシィの目を盗んで確かに下着をあさったさ。だけどそれはルーシィにあっという間にばれてその日のうちに寒空の下に三時間、縄でしばられてお仕置きをくらった、それで終わったよ。ルーシィってば照れ屋さんだからね、真っ赤になって怒った顔可愛かったなあ。思い出すだけで顔がにやけるな、やばいやばい。って、それはおいといてだね、つまり僕が言いたいことは今のこの現状、現実であって!!!!!!

「んー…ロキ…」

ルーシィが可愛く寝言を言う。そう、彼女は今、無防備にも僕の膝の上でお昼寝中。お昼寝?いや、もう夜だから夜寝か?いやいや、今はそんなことどうだっていい。昼寝だろうと夜寝だろうと、問題なのはルーシィが僕の膝の上で寝てるってことだ。わかるかなー、僕のこの葛藤が。わからないだろうなきっと皆には!ん?何が葛藤なのかって??ルーシィの可愛さにだよ!!!!!!だってほら、ルーシィがツンデレ、いや、ツンツンデレもといツンデレツンなのは知ってるだろ?そのルーシィがこんなに無防備な寝顔で、僕の膝の上で寝てるんだよ?!!!こんなにおいしい…いやいや、嬉しいことないじゃないか!!!僕としては今すぐにでもルーシィを起こしてぷるぷるな唇にキスをしてベッドに連れて行って、あんあん言わせたいところなんだってば!!だけどこんな可愛いルーシィをいつまでも見ていたいって気持ちもあるわけですよ、わかるかなー、これが葛藤ってやつですようん。ああどうしようかな、あんあん言わせるのはやっぱり無理があるってゆうか後が怖いってゆうか…だけどだけど!!キスくらいなら許されると思うんだよ、だって僕は一応彼氏であるわけだし?寝込みを襲ったと言われたらそれまでだけどでも彼氏なんだからそれぐらいいいじゃないかっていえるしね、うん。いや、キスもしたいけど太股だよ!ホットパンツからすらって伸びた白い足…これにも触りたい!!!柔らかいんだよねルーシィの肌は…こう、すべすべしててもちっとしててさ…こんな素晴らしい肌の持ち主が彼女だなんて鼻高々だよ僕は!!!こんな時グレイがいたら、どっちにしようって聞けたのにさ。なんでこうゆうときに限っていないかなあの使えない変態め。あー、悩む、悩むよ本当に!!!

「う、ん…」
「!!」
「ロキ……」
「や、やあルーシィ、起きた?」
「…うん…なんか…寒気がして…」
「あ、ああそうなんだ。そりゃそうだよ、風呂上がりにそんな格好で寝ちゃったら寒くなるさ。ほら、もう寝よう、起きれる?」
「………ロキ…」
「ん?」
「………………抱っこ…」

抱っこ……え、今なんて言ったのルーシィ?抱っこって言った?嘘ー!ルーシィが僕に甘えてきた!!!どうしよう読者の皆様!!!まさかの甘えん坊ルーシィ登場に僕鼻血出そうなんですけど!!こうゆうときってどうしたらいいんだ、いや、まず落ち着け僕。ほら、ダメだよって言わないと。ルーシィ、男をなめてますね?いいやなめてます。男は狼なんだから、そんな風に甘えられたら期待しちゃいますよ。

「ルーシィ、寝ぼけてる?珍しいねそんなこと言うなんて。」
「…わ、悪い?」
「悪くないよ、ただ、その、あんまりにも可愛いから動揺しただけで、うん。」
「…じゃあ抱っこ…」

ダメ?なんて可愛くおねだりしてくるルーシィに僕の理性はもうぷっちん。そのままルーシィを抱き上げてベッドへゴー!!!甘い夜の始まりだ!!!











「…………そこまで変態じゃないよ僕。」

苦笑いするロキが優しくルーシィの金色の髪を一撫でした。心地よさそうに目を細め、ルーシィはくすくす笑って、でも。と続ける。

「不思議だったわ。ロキの気持ちが全部筒抜けだったんだもん。」
「そりゃあまた…なんてゆうか、夢の中の僕変態だから逆に見られたくなかったかな。」
「案外本当に変態だったりして。」
「まさか、そんな要素ある?」
「あるわよ、ほら…あれの時…」
「なに?」

ニヤニヤしているロキに頬を染めて口をつぐむルーシィは「ほら、そうゆうところ!!///」とロキの胸を両手で押し遣りソファーから立ち上がろうとした。だが腕をつかまれロキに向かい合わせで膝の上にのせられる。

「僕はルーシィのそうゆうところ可愛いと思うよ。」
「なっ…///」

にこりと笑うロキはサングラスを外してルーシィの柔らかい唇に自分のそれを重ねると頬にそっと手を添える。ぴくり、と反応を見せるルーシィは愛しいという言葉しか当てはまらない。

「でも、夢の中の僕と共通点は一つだけあるよ。」
「え?どこ?」
「そりゃあもちろん、ルーシィが可愛くてしょうがないとこ。」
「……ばか///」

真っ赤になって俯いてしまったルーシィを抱き締めたロキは、幸せだ―と穏やかに笑った。


(でも夢にまで出てくるなんて、ルーシィは僕のこと大好きなんだね。)
(…う///)



甘い闘い


prev - next

back



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -