羽化に唇 ▽▽▽ ( UNION / GARDEN )

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2021/04/06
当サイトのキャラに人付き合いが得意な(設定の)奴はそこそこいますが、その「得意」を言語化してみたくなったのでします。
主に春継と高槻と三浦の話をしようかな。

人間関係が上手いのが春継で、人あしらいが上手いのが高槻で、人の懐に入り込むのが上手いのが三浦……というイメージで書いています。三人とも、「他者から好かれる」という分野で百二十点が取れるタイプ。

春継はとにかく他者との距離感を測るのが抜群に上手いです。誰かにとって触れてほしくない部分、触れてほしい部分を察するのが得意。あまり他者に同情をしないため、愚痴の類を聞いても気持ちが引っ張られません。自他境界がはっきりしていますが共感性が低いわけではないです。人付き合いが好きかつ得意なタイプ。元々百点なのを楽しく百二十点にできているイメージでしょうか。

高槻は他者の求めるものを見抜くのが上手い。人から好かれる術を父親の振舞いから学んだため、人付き合いというよりは接客・接待に近い対応です。相手をいい気分にさせるのが得意。そんな風にしなくても九十点以上は取れるんですが、本人は「努力しなければならない」と思っているので三十点分努力しています。親しくなってくると「接待」できなくなるので、仲のいい友達が相手のときほどやらかしがちです。

三浦は他者に尽くされるのが上手いです。特に狙っているわけでもなく計算もせず、ただそうであるように好かれます。天真爛漫というやつ。でも人間関係はド下手です。好かれすぎるあまり破綻しがち。そして、破綻した後に好意が反転して過激に憎まれがち。素で百二十点の振舞いができますが、ちゃんとしようと意識するとしっちゃかめっちゃかになってしまうので色々詰んでます。

この流れで高槻が三浦みたいな奴のことうっすら嫌いだという話をしようかと思ったんですけど流石に長くなりすぎるのでやめておこうかな。いやでもこれ逃すと一生する機会ないな……。

……以前、八代と高槻の会話で「高槻と万一別れてもまた似たようなタイプに引っかかる気がするわ〜」「碌なことにならねえからマジでやめろ」みたいなのを書いた記憶があるんですが。
ここで高槻が想定してる“引っかかったら碌なことにならない”タイプがまさに三浦みたいな奴のことです。

高槻は他者に好かれるということをちゃんと考えてこなしていますが、三浦は素でそれをやっています。この二人は「人に好かれる」という結果は同じでも方法論がまったく異なっていて、高槻は親しい集団の和を乱されることを嫌うので三浦みたいに他者の感情を何も考えず引っ掻き回すタイプはあまり好きではないです。あと、三浦はただ“そうである”というだけで人に好かれるのでそういうところもうっすら嫌いです。僻みです。

まあ八代は三浦みたいなタイプには全然引っかからないと思いますが。普通に仲良くなれる。陽同士だし。というか、三浦と高槻の共通項って顔のよさと才能マンなところであって性格は八代の方が近いです。甘え上手の根明。尽くされ上手。

むしろ三浦みたいなのに引っかかったとき碌なことにならないのって高槻自身のことだと思うんですけど……。自戒かな……?

高槻はメンタル不安定で依存先を必要としている人間なので三浦みたいな性質の人間とはかなり相性が悪いです。マジで一方的にぐちゃぐちゃにされる。三浦は相手のメンヘラを意図せず悪化させるのが大得意だったりします。最悪ですね。

八代がちゃんと人間関係コントロールするつもりのある奴でよかったというか、こいつはあまり人に依存させる性質ではないので……。
津軽も割と人を依存させちゃうタイプなんですが、奥は当サイト自立度ナンバーワンなのでまったく問題ないですね。よかったね。津軽は能動的な意味では他者との距離感を適切に保てているのですが、如何せん押しに弱いので相手からぐいぐいこられるとなし崩し的にまずいことになる感じです。はっきり断るのが苦手。

自他境界のしっかりしている奥や春継は、津軽や三浦辺りの他者を狂わせるタイプの人間との相性がいいです。仲良くなれるという意味ではなく、影響を受けないという意味で。
影響を受けがちなの、たぶん高槻とか冬眞とか。個人的には兎束もここ。ちなみに春継はこの類の人間への対処もめちゃくちゃ上手いです。八代も性格がドライ故にそこそこ上手いので、なんだかんだ収まるところに収まってるなと思いました。兎束に関しては、三浦がちゃんと兎束のことを好いているので大丈夫です。奇跡的なバランス。

かなり長くなりましたがおおむね満足しました。普段はこういうの控えていますがたまにはいいですね。
作品越境したときに仲良くできるのはどこかなーとか、逆に相性悪いのはどこかなーとか、考えてみることが多いので今後も機会があれば話すことがあるかもしれません。

そんなわけで裏話でした。ここまでお読みくださりありがとうございました。

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