2021/03/20
三浦明楽について。
名は体を表す奴です。趣味はインドアですが本人の性質は完全に陽。明るく楽しく人懐っこくて人恋しい、脳直脊髄反射で喋るタイプ。
人に好かれるのは天性のもの。「私はこの人の“特別”なのではないか」と他者に思わせるような何かを持っています。本人にそのつもりはないのでトラブルになりがちです。おまけに後始末もできない。散々周囲を巻き込みますがなんだかんだそれを許されてしまいます。
雑で面倒くさがりで、生活能力は低めです。人間らしい生活を犠牲にして趣味や仕事に打ち込んでしまいがち。
自分の好きなことを好きなように好きなだけやって結果を出せます。好きなことと得意なことと社会から求められることが一致していたため、本人が感じているよりも高い評価を周囲から得てきました。
恋愛に関してはこれまで受け身で場の空気に流されがちでした。兎束に対しては人生で初めて自分からアプローチして、え、これ合ってる？ 分かんない……みたいな自問自答をしつつ頑張っていました。愛情表現は直球です。「好き」って言いたいし言われたいタイプ。
兎束湊について。
ぱっと見陽属性の根暗です。軽くて軟派そうに見えますが、見えるだけです。
本人の理想としては、頭がよくて相応に実務能力もあって……というような人物像に憧れを持っていますが、自身の能力値的にそれを目指すには限界があるということをきちんと認識できています。なので、周囲に好印象を持たれるような外見や喋り方、立ち居振る舞いを磨く方向に努力してきました。けれど、憧れは捨てきれませんでした。顔がいいから契約が取れる、という周囲からのやっかみ混じりの評価を否定できない自分が嫌いです。
周囲に気を遣って一歩引くことが多いです。そしてそれを悟らせない。自分でも気付かずにストレスを溜めてしまいがち。人に頼るのも甘えるのも得意ではありますが、相手が自分にそれを望んでいることを無意識に察知してそうしています。基本的に、“相手がそれを求めてくるから”行動する。なので好かれる。そういう奴です。
上手に後腐れなく恋愛できるタイプでしたが、三浦のせいで全部ぐちゃぐちゃになりました。なんで年上の男がこんな可愛く見えるんだ……と思いながら今日も呻いたりときめいたりしています。
たぶん、三浦から見た兎束は実際よりも随分スマートで余裕たっぷりに見えていたし、兎束から見た三浦は実際よりも無差別に優しい人間に見えていたんじゃないかなと思います。兎束は内心余裕なんて全然ないですし、三浦は一定ライン以上に優しくする相手はかなり選別するタイプです。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。また番外編等書けるといいなと思っています。