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寿司のネタとなる魚だが、一般的にはネタにしない魚を選んだ。


魚はものすごく大きいため、捕るのにちょっぴり苦戦した。


『握り寿司なんて久しぶり…』


両親と住んでいる頃は作ってあげていたな、と懐かしい気持ちで寿司を作る。


暗殺一家に生まれた私は、小さい頃から鍛練ばかりで、私もその生活が嫌いだった訳じゃない。


だけど二年前の仕事帰りに偶然会ったヒソカに私は気に入られ、その日からヒソカと度々会うようになった。


だんだん私もヒソカのこと信頼しだして、なによりヒソカの力に憧れて、一年前から家を出て一緒に旅をしていた。


ヒソカには念を教えてもらったり、更に強くなるように毎日訓練してもらった。


『…よし、出来た』


たまにはヒソカにも何か作ったりしてあげてもいいかもしれない、と思った。


私の腕もまだまだ捨てたもんじゃない。


早速メンチさんのところへと持って行く。


「あら、見たことのないネタね」


メンチさんはこの魚をネタにするなんて、っていう感じで凝視している。


『食べてみて下さい。これ、案外美味しいんですよ』


そう言って勧めると、メンチさんは寿司を食べた。


「!美味しい…。これ、イケるわ!!寿司の握り飯も適度に固められているし。貴方、修業とかしてたの?」


『父親が好きで、修業もしたことがあります。この寿司は新鮮な内しか食べられないんですけど、美味しいでしょ?』


何たって、私も初めて食べた時は感動したもん。


「ええ…。45番、合格!!」


メンチさんが大きな声で叫んだ。


何とか合格した。


私は、メンチさんに美食ハンターにならないかと言われたが、断って川辺に向かった。
 

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