雨上がりの蒼穹
5話

誇らしげに、毅然と。


告げる眼差しが、揺るぎのない強さでサスケを見つめてくる。


「だから、オレと一緒に木ノ葉を守ってくれってばよ、サスケ!!」


真っ直ぐに向けられた、蒼。


それは間違いなく、自分の選んだ道に誇りと自信を持つ者の瞳だった。


そして、そこには確かに受け継がれてきた心が、在った。


一族を皆殺しにした反逆者……そう誤解したまま、一人で逝かせてしまった兄の、真の願いが。


最期まで兄の口から聞く事の出来なかった想いを、ナルトを通じて受け渡された。


唯一無二の存在である彼から、自分へと。


届けられた、兄の心。


「オレってば、イタチに「サスケはお前にまかせる」って言われてっから!まかされたからには、ずっと離れねーってばよ!!」


だから、託された想いを分かち合おうと。


もう、どんなに望んでもイタチは還ってこないけれど。


遺されたものを受け継いで、歩いていく事は出来るのだから、と。


背中を押した。


過去に犯した罪の記憶に囚われていたサスケに、前を向け、未来へ進めと、背中を押したのだ。




補足:
イタチは穢土転生で生き返ったじゃん!とかツッコまないでね(笑)

エドテンしたイタチは、サスケに会わないまま封印されたとゆ〜事にします。

会わないつもりだったからこそ、イタチはナルトに託したとゆ〜事で。

↑↑
これを書いた1ヶ月後ぐらいに、WJでエドテンイタチとサスケが出会っちゃったよ(汗)想定外



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