雨上がりの蒼穹
4話
それは百戦錬磨の忍でさえ、挑戦する以前に、ただの夢だ、理想だと諦めてしまうような、途方も無い道程。
過去に、誰一人として成し遂げた者などいない、夢物語。
けれど、ナルトは違っていた。
普通の人間なら、とっくに諦めてしまうだろう夢を、色褪せぬまま抱き続け、実現させようとしている。
これまでにも、幾多の困難を自らの行動で打破し、その信念を証明してきた。
全身全霊を懸けて。
そんな彼だからこそ、その夢を信じてみたいと誰もが思い、後に遺してゆく想いを託すのだろう。
そして兄イタチも、そんな人間のうちの一人だったのだと、知った。
「忍界大戦の時、エドテンしたイタチと会った。そん時、イタチから渡されたんだってばよ…「木ノ葉を守れ」って心を。イタチも、その仲間のシスイって奴も持ってた心だ。イタチはオレを信頼して、その心を託してくれたんだ」
補足:
エドテンとは穢土転生の事です。
ナルトは本編で「エドテンとかいう術」と言っていたので、きっと成長しても、術の名をちゃんと覚えてないだろうな〜と思って、わざとエドテンにしました。
サスケもエドテンで分かったとゆ〜ことで。
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