雪の追憶
4話:終
「……サスケ……」
誰よりも会いたい人の所にも、この雪は降っているのだろうか?
ぼんやりと空を仰ぎながら、まるで自分の想いのようだ……と、思った。
しんしんと雪が降り積もっていくように、少しずつ心の中で強さを増していった、サスケへの想い。
既に抑え切れないまでに膨らんでしまったそれを、何とかしたくて、彼を取り戻したくて、自分はこれまでがむしゃらに頑張ってきた。
九尾チャクラモードを体得し、今度こそと意気込んで挑んだ第四次忍界大戦では、あと一歩の所でサスケを連れ戻せずに終わった。
それでも。
サスケを取り戻したい。
そう思う事が、自分の力を何倍にも強くする。
「仲間一人救えねェ奴が火影になんてなれるかよ!……だってばよ!」
降りしきる雪を眺めながら、サスケへと想いを馳せる。
未来がどうなるかは、誰にも分からない。
だからこそ。
希望はあると、信じている。
そしてどこまでも自分は、変わらずに挑み続けていくだろう。
諦めないド根性で。
未来を、夢を、サスケを目指して。
「やってやるってばよ!!」
ナルトは拳を天に突き上げる。
揺るぎない決意を込めて。
絶対に諦めない。
強い意志を宿す双眸の前には、清冽に白く染まった木ノ葉と、まだ見ぬ未来が、どこまでも広がっていた。
《終わり》
2011.12.23end
後書き
とゆ〜訳で、ナルトはこれからもド根性で頑張ります!!
ナルトだって、辛かったり悲しかったり挫けそうになったりするけど、絶対に諦めない。
その強さがあれば、いつかサスケを救えると思います!!
屋根の上で星を眺めるシチュエーションを書きましたが、アニナルが疾風伝になったばかりの頃のED曲:流れ星(♪〜空を見上げれば星達がほら瞬いてる〜♪っていう曲)の映像で、ナルトが給水塔の上で星を眺めてるシーンあったでしょ。それをイメージして書きました。
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