新米火影様
9話

長い足を投げ出して眠る姿に、抜け切らない疲労が色濃く滲んでいる。


ここまで疲れきっているのだから、縁側よりベッドで横になれば良かったのに。


純日本家屋のうちは邸には日本間しかないのだが、寝室として使っている部屋には、どう見ても畳には不似合いなキングサイズのベッドがドーン!と置いてある。


それは、恋人の家で共に暮らすようになってから、二人で買ったものだった。


サスケと喧々顎々やれデカイのが一番だの、やれコイルマットレスが良いだの、楽しく喧嘩(笑)しながら一緒に選んだ寝心地抜群のベッド。


ベッドに限らず、大なり小なりこの家にあるものは、二人であーだこーだ言って買ったものばかりだから、ここは世界中のどこよりも、居心地が良い空間だった。


二人きりの、誰にも気兼ねしなくてすむ、身体の芯から安らげる我が家。


(へへへ、我が家だってばよ♪)


我が家、その響きは、大好きな一楽のラーメンを腹イッパイおごってもらった時のように、腹のみならず心まで満たされるような、そんな幸せな気持ちにさせてくれる。




一言:

我が家というでっかい幸せを、ラーメンに例えるナルト(笑)

しかも、火影になっても、まだおごってもらいたいんか!?(笑)



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