新米火影様
4話
立派な青年(笑)に成長し、火影となった今でも、その点だけはアカデミー生の頃から成長せず(爆)。
非常に多岐に渡り日々こなさなければならない日常業務――――決裁書類の承認やら任務依頼書の振り分け、予算案の決定から里のご意見番との会合、大名達との謁見の日程調整まで。
それら一切のいわゆるデスクワークには、全然、まったく、これっぽっちも、役に立たなかった。
下手にナルトが手を出すと、却って仕事の手間が増える始末。
その尻拭いは、当然のごとく火影の補佐役に就いたサスケへと回されて。
実質、火影本人よりもサスケの方が多忙を極めていた。
そんなこんなで、お互いに忙しくて、一緒に住んでいても、実際にはただ寝に帰るだけのような日々が続いていたから、なかなか二人きりの時間というものが持てなかったのだ。
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