うちはさん家の気まぐれ猫
13話
鳴門のそんな恋愛に不慣れで初心な反応も、すっかり惚れきっている佐助にしてみれば、もう可愛くて可愛くてしょうがありません。
ククッと笑いを噛み殺し、すっかり無防備になっている赤い唇に、小鳥が啄む優しさで、己のそれを触れ合わせました。
『ん………』
零れ出る、可愛らしい声。
甘やかな吐息に煽られるように、佐助は触れるだけのキスを繰り返しました。
時折聞こえるチュッという音が恥ずかしいのか、鳴門は頬を赤く染めて、佐助のシャツを強く握り締めました。
眦には羞恥の為か、淡く雫が滲んでいます。
それを唇で吸い取って、額に、眦に、鼻先に、頬に、唇にと、佐助はキスの雨を降らせました。
たったこれだけの幼稚なキスだけで、全身が熱くなります。
それは相手が鳴門だから。
気持ち良くて、可愛くて、愛しくて。
ずっとずっと触れていたいと、そう思うのです。
なにしろ佐助は私達腐女子と同レベル…いや、それ以上のナルマニなのですから、そう思うのも当然です。←はぁ!?
補足:
ナルマニ…ナルトマニアのこと(笑)
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