うちはさん家の気まぐれ猫
10話

『ハァー、疲れたってばよ……』


サスケが耳たぶを吸うのに飽きて他の遊びを始める頃には、鳴門は笑い疲れてぐったり燃え尽きてしまいます。


笑い過ぎて滲んだ涙に蒼い瞳がウルウル潤み、ぷっくりした頬は上気して赤く染まっています。


そんな鳴門を見つめて、佐助はうっとりと(半分ニヤリ( ̄ー ̄)かも)口元を綻ばせました。


『くすぐったがって真っ赤になった顔が、すげー可愛い』


とか何とか言っちゃって。


ツンツンと、まだ淡く色付いている耳たぶをくすぐります。


『ん!ぁ………』


サスケに散々吸われて敏感になっていた耳たぶに触れられて、ゾクゾクとした何かが鳴門の身の内を駆け抜けます。


堪らずに、鼻にかかったような艶っぽい声が零れてしまいました。


これには、佐助の方が堪りません。



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