うちはさん家の気まぐれ猫
7話

そして鼬に貰ったオモチャの写輪眼も、お気に入りの一つです。


紅くて丸い球のようなそれを、自慢の前脚で転がして遊びます。


グルグルと不可思議な動きをする球をじっと見つめていると、まるで幻術にかかったかのように、ふにゃふにゃの骨抜きになってしまいます。


どうやらマタタビと似たような効果があるようです。


それから、もう一つ。


最近のサスケのお気に入り、それは…………


『うはは!サスケェ、やめろってばよ!』


勝手知ったる他人の家とでもいいましょうか、まるで我が家のようにまったりソファで寛いでいた鳴門が、突然飛び上がりました。


いつの間にかにじり寄っていたサスケが、鳴門の耳たぶをかぷりと銜え、ちゅぱちゅぱと音を立てて吸い始めたからです。


そう、最近のサスケのお気に入りは、鳴門の耳たぶを吸うことでした。


でも、くすぐったがりの鳴門は、たまったもんじゃありません。


ある日突然にサスケがその戯れを始めた時は、驚きのあまり、座っていたソファから転げ落ちてしまった程です。



[ 前 へ ][ 次 へ ]

[目 次 へ ]

[TOPへ]






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -