うちはさん家の気まぐれ猫
6話
けれど優美で俊敏でカッコイイ猫のサスケは、その見た目を裏切って、気まぐれな上に天邪鬼な性格です。
飼い主の鼬にしか懐きません。
だから、馴れ馴れしく触られるのは大嫌いです。
『サスケ、今はオレがお前の飼い主なんだぞ。分かってんのか?』
餌の用意をして呼び寄せようとした佐助の手を、シャキーンと飛び出す鋭い爪で、思い切り引っ掻いて撃退します。
飼い主の鼬は仕事の転勤で、やむなくお引っ越し。
サスケを高校生の弟に預けて家を出ていきました。
衣食住の世話はさせるくせに、現飼い主の弟にはてんで懐かない天邪鬼ぶりです。
けれど、お気に入りの何かがあればご機嫌です。
それは何かって?
たとえば、リビングにある陽当たりの良いソファ。
ここは最初にうちはさん家に来た時からの彼のテリトリーなのです。
ぽかぽかと暖かいお日様を浴びてお昼寝するのがサスケの日課です。
補足:
ここからは猫sideになるので
人間の台詞は『 』
猫犬の台詞は「 」
にします。
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