believe it or not
15話:終
それでも早く、誰よりも強くなりたいのだと、サスケは思った。
二度と自分の手で、大切な人を傷付けたりしないように。
他の何からも守ってやれるように。
彼の分の痛みを分かってやれるように。
そしてそれを自分の痛みへと代えてやれるように。
もっとずっと、強くなりたい。
他ならぬ、ナルトの為に。
「ナルト」
サスケは真っ直ぐ、黄金糸に縁取られた蒼い瞳を見つめた。
綺麗な色をしていると思った。
闇の中に在った己を、光の下へと導いてくれた輝き。
不思議な魅力に溢れた双眸。
その瞳がいつか、自分だけを見てくれる日が来ればいい。
間近にある蒼が、優しく煌めけば。
それだけで自分は幸せだ。
そんな日が訪れるまで。
この言葉を、繰り返し、繰り返し、愛しい彼に捧げよう。
「好きだ」
それは永遠に傍にいるという、絶対の誓いだった。
《終わり》
2010.03.13end
後書き
とゆ〜わけで、サスケはこれから一生を懸けて、傷付けた罪を償うことでしょう。一生離れないよ
原作では、思いっきりナルトの信頼を踏み躙ったサスケに、どれだけ自分にとってナルトが大切な存在かを認識しろ!とか思って書きました。
ナルトがいればサスケは幸せ…ってイイよね♪
途中で会話がシリアス風じゃない所がありますが、少しぐらい普段通りの2人にしてみたくて、わざと書きました(^^;)
believe it or notは「信じようが信じまいが」という意味です。
信じようが信じまいが愛を押し売り…イヤイヤ…愛を誓うサスケなのでした。
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