蒼い瞳の君に
5話
その笑顔と真っ直ぐな性格で、嫌でも意識を惹きつけるナルト。
でも、そんな彼に自分は多分嫌われている。
少なくとも、手放しで受け入れられる程好かれてはいないだろう。
想う強さと同じだけ好かれるには、自分のこれまでの言動の与える印象は、あまりに悪すぎた。
言い争いなんて当たり前。
喧嘩をしても絶対に謝らない。
生意気で、相手が傷つく事も平気で言った。
だから、たとえ正直に好きだと言っても、容易に信じてもらえないぐらいには、自分は疎まれているはずだった。
少なくとも自分なら、こんな性格の悪い人間は好きにならない。
[ 前 へ ][ 次 へ ]
[目 次 へ ][TOPへ]