邂逅
６話
復讐に囚われ激情に目隠しされた漆黒の瞳には、最早他の誰も入る余地はなく。
狂おしい殺意と引き換えに、全ての繋がりを断ち斬ったサスケ。
やっと手に入れたと思った途端に砕け散った２人の絆は、鋭い破片となってチクチクと胸を刺し、今尚、ナルトの神経を苛んでいる。
終わらない、痛み。
一度は手を差し伸べておいて、あっさりそれを見捨てるなんて、最初から切り捨てるよりも余程残酷なのに。
ただ、それでもナルトはサスケを諦め切れなかった。
これ以上ない程酷い仕打ちを自分に科した男の行く末を、必死になって追い続ける。
それこそ馬鹿みたいに、一途に。
けれど心の奥底へと折り重なっていったサスケとの日々が、ナルトを内側から猛烈に突き動かすのだ。
失いたくない。
何があっても取り戻したい。
大蛇丸などに、その命を奪われたくない。
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