邂逅
3話

けれど思いがけずアカデミーで再会した彼は、ナルトが想像していた彼とは全然違う人間だった。


初めて名前を知った彼、うちはサスケは、自分とは正反対に、周りの人々から羨望の眼差しを向けられる程の血筋と才能の持ち主で。


世間に、大人に負けまいと必死に虚勢を張っていたナルトとは、まるで真逆の位置にいる存在だったのだ。


ドベと優等生。


性格も見事に正反対。


こっちが白と言えば向こうは黒と言う具合に、全く反りが合わなくて。


ナルトにとって、サスケは何もかもが気に食わない、嫌なヤツになった。


事実、寄ると触ると喧嘩腰で、殴りあいの喧嘩だって数えきれないぐらいした。


一生懸命、彼にだけはみっともない姿を見せないようにと、柄にもなく努力もした。


思い返せば、ずっと気になっていたサスケに相手にされない事が悔しくて、ガキっぽい反応をしてしまっていたようにも思える。



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