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日によってはR15程度のものもあります。
ご注意くださいませ。

*発売日決定につき再開*



あと51日

〜Shishido〜

いけ好かない。けど、敵わねえなと思う。
偉そうで、自信満々で、派手好きで、浮きまくってて、金銭感覚もぶっ飛んでて、正直理解できる部分なんてほとんどねえよ。
でも、俺たちは知ってるんだ。
あいつのストイックさを。自信を裏付けるだけの努力を。そして、本当はいつだって仲間想いなあいつを。ほんとにただ偉そうで目立ちたがりなだけの人間なら、あの時、俺にチャンスを与えたりなんてしなかっただろうしな。例えレギュラー落ちしたやつでも、それが部員なら、あいつはそいつらのこともちゃんと見てやがるんだ。ほんと信じられねえよ。

何度負けても、例えその姿が無様でも、お前は諦めない。その背に負う想いを、あいつは決して軽んじない。

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com:0   15.01.13 02:11

あと56日

〜S.Fuji〜

愚かな決断、だったのだろう。
少なくとも正しくはなかったし、君らしくないとすら思った。けれど違ったんだね。あの姿こそが、本来の君だったんだね。
冷ややかに燃える炎のように、勝利に執着する君。その想いの強さを知った時、悲しかった。同類だと思っていた君が、そうじゃないことを知ったから。僕は本当に一人なんだと知ったから。
同時に、初めて僕は、負けたくないと思った。君に追いつきたい、勝ちたいと思った。僕の本心を知っても僕を使い続けてくれたのは、いつか僕が本気になることを、君は信じてくれていたからなんだろう?
僕が君のため、青学のため、そして何より僕のために出来ること。
僕なりに、頑張ってみるよ。……ありがとう。


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com:0   15.01.08 01:39

あと57日

〜Akutsu〜

何でも出来るってのは、何も出来ないことと何も変わらねえ。俺は生まれてからずっと、不自由をしたことがなかった。努力なんざしなくても何でも人並み以上にこなせたし、どれだけ努力を積んだ連中も、そんな俺に敵わなかった。
だが、いつしか俺は気づく。戦える相手がいないなら、戦う意味もねえってことに。そしてそんな状況を”孤独”と呼ぶことも。

不思議なもんだ。
俺に敵うヤツらがいなかった頃よりも、アイツに負けた今の方が、俺は多くのものを持っている。負けることで得るものになんざ興味もなかった。
だが俺は今、間違いなく高揚している。これからどれだけのヤツらを蹴散らしてやろうか。もちろん、最初の1人は考えるまでもねえ。

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com:0   15.01.07 08:29

あと58日

〜Niou〜

昔から掴みにくいキャラを演じてきたおかげで、人付き合いで悩みを抱えることはなかった。俺が何をしていても、”不思議なヤツ”の一言で受け流してもらえたから。
だが、お前さんだけは違った。
いつだって俺を見透かしたように笑い、俺の行動が腑に落ちなければいちいち理由を求めてきた。お前を見つけたのは俺なのに、お前はどこかで俺が来ることを知っていたんじゃないかと思えるほどだ。お前のせいで俺は変わった。真面目なくせに情熱的なお前さんに毒されたようじゃ。俺が操っているようでいて、本当の主導権はお前が握っている。あーあ、お前と出会わんかったら俺はもっと気楽じゃったのにのう。

そんなことを頭の片隅で思いながら、俺は俺らしくもない決断を下すのだった。

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com:0   15.01.07 08:15

あと59日

〜Hiyoshi〜

見上げる空が、いつも憎かった。広く高く、遠く、自分の矮小さを強く実感させられるから。だから俺はもがく。届かないことを知りながらも、例えその手が何にも触れられなくても、ひたすらに手を伸ばすのだ。

ああ、見上げる空が今日も遠い。憎たらしいほどに美しい青。けれど俺は密かに願う。どうか明日も、この空が遠く大きくあるようにと。

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com:0   15.01.07 08:12

あと60日

〜Atobe〜
友人との食事から帰宅すると、ソファで眠る貴方がいた。その眉間には皺が寄っていて、疲れが溜まっていることが感じ取れる。「こんなところで寝たら風邪ひくよ」肩を軽く揺すると、ゆっくりとまぶたが開かれる。「帰ったのか…」「遅くなってごめん。ただいま」貴方は寝ぼけながらも起き上がり、「来い」と言って私を抱き締める。外から帰ったばかりで冷えた私の身体には、その体温が心地よかった。「先に眠ってて良かったんだよ?」疲れてるんでしょう?そう言うと、耳元からは微かな笑い声が聞こえる。「俺様を見くびるな。それに……」

お前に触れてから寝ないと、気が済まねえんだよ。

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com:0   15.01.04 08:07

あと61日


〜Shiraishi〜

変な口癖、ナルシスト、変態。
口にしてしまえば、なぜ私は彼を好きなのだろうと疑問に思う。しかし、その答えはすぐに見つかる。
私は、彼が私に触れる瞬間が好きなのだ。
完璧を気取る彼が、余裕をなくし縋るようにして私に触れる。その指先の温もりや、切迫した声と呼吸、そして美しく歪められる顔。まるで私無しではいられないのではと自惚れてしまうくらいの激情が伝わってくる瞬間が、好きだ。

繰り返し私の名を呼ぶ彼が、掠れた声で告げる。

「……好きや…っ」

私は確信する。
彼無しでいられないのは、私の方なのだと。


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com:0   15.01.03 11:48

あと72日

〜Atobe〜

私に覆いかぶさるあなたの身体。筋肉質で滑らかな肌だ。けれど、その身体の至る所に残る、傷跡。練習中や試合中、様々な場面で傷を負うことがあるのだろう。目立たないけれど、その美しい顔にも微かに傷の痕が残っている。腕を伸ばし、その傷にそっと触れる。「ここ、傷の痕がある」「それがどうかしたか」怪訝そうなあなたを引き寄せ、頬から耳の付け根辺りにあるその傷に唇を寄せる。「……っ」息を詰める音。「綺麗な人の傷跡って、なんかイイね」そしてその傷に舌を這わす。「あんまり煽んじゃねえ」切なげに目を細めるあなた。煽られているのは、私も一緒だというのに。

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com:0   14.12.23 00:41

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