泣けない両翼に繋がれ
現実を信じ空を捨てた
わたしの中に住む悪魔
飛べない蒼穹を憎んだ
忘れられない風の音色
羽毛に溺れて君を滅す
天使は所詮天使だった

帰れない懐かしさを憎んでいた恨んでいた、わたしの心すら地に堕ちてしまっていた。蒼穹の香りすら偽物に変わってしまう。
この宇宙にどれほどの希望の星が眠っていようとも、朽ちて堕ちた翼はもうあなたに会うことは叶わない。それでもわたしを天使とあなたは呼んでくれたでしょうか。わたしの心は天使と呼べたでしょうか。

蒼穹を憎んだ。優しくて愛しくて、けれどあの頃のわたしにはもう戻れない世界だったから。

偽物の蒼穹に囚われた、そこを彼らは失楽園と呼んだ。

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